地震などにより、建物が揺れると、地震のエネルギーを吸収するまでは建物の揺れは止まりません。つまり、地震のエネルギーを、たくさん、早く吸収することで、建物の揺れ幅を小さくし、早期に揺れを止めることができます。通常の建物は、様々な箇所で生じる摩擦や音、場合によっては建物が損傷しながら地震のエネルギーを吸収するため、建物にダメージが発生することがあります。これを低減するのが、制振ダンパーです。
3Mの制振ダンパーは、エネルギーを吸収する材料として、特殊な技術を用いて製造した粘弾性体(Visco-elastic Material : VEM、以下VEMと呼ぶ)を使用しています。建物が変形した際に、鋼板間に接着された粘弾性体がせん断変形し、エネルギーを吸収します。
製品として構成する際には、要求性能を満足するだけの粘弾性体の面積を確保するため、粘弾性体の層数を増やすことで、様々な要求に対応可能です。
(IATD)
基本情報
当社の粘弾性ダンパーは、分子間の摩擦によりエネルギーを吸収する機構のため、幅広い振動に対してエネルギーを吸収できることを実験により確認しています。
粘弾性体の面積、厚さは、建物、設置形態に応じて変更可能であり、最適な形状で設計できます。また、特殊な型などが必要ないため、少量からでも製造可能です。使用している粘弾性体は、様々な耐久性試験により評価され、小さな変形での疲労破壊、大変形での破断試験まで、各種評価に基き、設計されています。
3Mの粘弾性体は、工場で製造した厚さ1~2mm程度の粘弾性体を、必要な厚さに積層し、その後 必要な形状に切断します。また、粘弾性体自体が粘着力を持っていて、鋼板に貼り付けることが可能です。このように、特殊な設備を使用することなく製品を製造できますので、お客様のご要望や設置個所の条件に応じて、様々な形状の製品を提案することが可能です。
3Mの粘弾性ダンパーは、国内外で多くの実績があります。木造住宅、鉄骨住宅、低層から超高層のビルまでの様々な構造形式に対応可能です。また、風揺れ、床の振動などの微小な振動から地震時の大きな振動まで、幅広く採用されています。
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型番・ブランド名 | 3M(TM) 制振ダンパー |
用途/実績例 | ・ビルなどの大型建造物 ・一般住宅 ・倉庫 ・棚などの什器 ・その他制振が必要な用途 【具体的な実績例】 http://www.mmm.co.jp/tape-adh/construction/vds/casestudies/index.html ・代ゼミタワーオベリスク ・ホテル京阪ユニバーサルシティ ・郡山西口再開発ビル ビッグアイ ・山形スリーエム第7工場 ・エコパスタジアム ・YHP本社ビル ・目黒IKビル施 ・千葉ポートスクウェアタワー棟 ・東京都庁舎 ・大宮ソニックシティ その他国内外に多数実績あり |