株式会社ベンカン機工

プラント向け 配管用溶接式管継手 PT試験

最終更新日: 2023-06-15 16:50:15.0

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溶接式管継手(溶接継手)の品質なら、ベンカン機工にお任せください。

写真は配管溶接式管継手の試験のうち、PT試験(浸透探傷試験)を行っている様子です。
浸透探傷試験とは、製品や試験片への物理的な破壊を伴わずに行ういわゆる非破壊試験のひとつで、製品の表面における目視で確認するのが困難な傷を確認するための試験です。(表面に開口した傷の検出のみが対象の試験方法です)
※下部(詳細情報欄)写真の発色はサンプルです。

表題写真の赤い塗料のようなものは、浸透液と呼ばれる油性ベースに赤い染料を混合した液体です。この液体は非常にサラサラして浸透性が高く、被検査物の割れなどの微細な隙間に毛細管現象の原理で浸透していきます。この浸透液を被検査物に塗布し、所定の時間放置して、その後浸透液を除去します。次に、下部(詳細情報欄)写真のように、現像剤と呼ばれる非常に微細な白い粒子を懸濁した溶剤ベースのスプレーを被検査物に塗布します。すると今度はきずの中に浸透していた浸透液が、現像剤の微細な粒子と粒子の隙間に毛細管現象により吸い出されてきます。被検査物は現像剤により地肌が白くなっているので、この白い地肌に赤い浸透液が吸い出されて白と赤の非常にはっきりしたコントラストとなり、傷が目視によりはっきりと認識できるという仕組みです。
この試験はいくつかの方法があり、浸透液の種類(染色、蛍光タイプ)、浸透液の除去方法(溶剤除去、水洗)、現像剤の種類(湿式、乾式、速乾式)などがあり、被検査物や、検査環境に適した方法を組み合わせて選択します。
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用途/実績例 浸透探傷試験は表面に開口した傷が検出対象となりますので、配管用溶接式管継手においては、主に管端の開先加工部(突合せ開先への加工部)や、大径継手製造時の長手溶接線の試験に用いられることが多いです。
表題写真のように、継手の内面、外面、開先部全てを試験することもあります。いずれも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

詳細情報

管端部試験
管端部PT試験の模様です。浸透液を塗布し、一定時間おいている状態です。

管端部検査.JPG

現像剤の塗布
現像剤を塗布している様子です。

現像剤の塗布.jpg

対比試験テストピース
PTの発色性を比較・試験するために、あらかじめ試験片に表面割れを発生させ発色させたものです。中央で二分割し、異なる探傷剤を双方の試験片で発色させ、比較検討するような場合に使用します。

対比試験テストピース.JPG

発色部(溶接部の発色試験)
溶接タブ板試験片ににあらかじめ割れを発生させて発色をさせた、PT試験発色のサンプルです。

発色部(溶接部の発色試験).JPG

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