【ニュース 2023/8/29】残コン・戻りコンとCO2の課題を建設現場内で同時に解決するとともにCO2削減率を向上
◆熊本県の建設現場で実運用 鹿島建設は8月23日、建設現場の残コンクリート(以下、残コン)と戻りコンクリート(以下、戻りコン)から抽出した処理土のCO2固定率を2割アップすることに成功したと発表しました。 同技術は既に熊本県の同社施工現場で実運用され、取り出した骨材が現場内の通路に再利用されました。 ◆システムの機能向上で処理土のCO2固定率が2割上昇 同社は2022年に、建設現場で発生する残コン・戻りコンをCO2(液化炭酸ガス)を利用してゼロにするシステムを開発しました。 同システムでは、残コン・戻りコンを再利用可能な粗骨材とCO2を吸収・固定・中和された処理土、放流可能な水に分離できます。このため、残コン・戻りコンの削減と同時にCO2の削減も達成できます。 今回は先に開発したシステムに新たにスパイラル分級機と特殊混合装置を組み込み機能を向上させました。 これにより、1か月で最大22.5立方メートルの残コン・戻りコンを処理し、約40tの骨材を資材として再生しました。さらに機能向上により処理土のCO2固定化率が2割アップし、約150kgのCO2を処理土に固定しました。
◆熊本県の建設現場で実運用 鹿島建設は8月23日、建設現場の残コンクリート(以下、残コン)と戻りコンクリート(以下、戻りコン)から抽出した処理土のCO2固定率を2割アップすることに成功したと発表しました。 同技術は既に熊本県の同社施工現場で実運用され、取り出した骨材が現場内の通路に再利用されました。 ◆システムの機能向上で処理土のCO2固定率が2割上昇 同社は2022年に、建設現場で発生する残コン・戻りコンをCO2(液化炭酸ガス)を利用してゼロにするシステムを開発しました。 同システムでは、残コン・戻りコンを再利用可能な粗骨材とCO2を吸収・固定・中和された処理土、放流可能な水に分離できます。このため、残コン・戻りコンの削減と同時にCO2の削減も達成できます。 今回は先に開発したシステムに新たにスパイラル分級機と特殊混合装置を組み込み機能を向上させました。 これにより、1か月で最大22.5立方メートルの残コン・戻りコンを処理し、約40tの骨材を資材として再生しました。さらに機能向上により処理土のCO2固定化率が2割アップし、約150kgのCO2を処理土に固定しました。