ブラシ付きDCモーターはモータ内部に「ブラシ」と呼ばれる電極と、「コミュテータ」と呼ばれる整流子を設け、その二つを接触させ機械的に電流の切り替えをおこなってモーターを回転させているモータです。
それに引き換え、ブラシレスモータは「ブラシ」「コミュテータ」のような機械的な接点ではなく、トランジスタなどのパワー素子で構成された駆動回路の電子回路を使い、電気的に電流の切り替えをおこなってモーターを回転させているモータです。
基本情報
現在では電気自動車をはじめ、高効率のモータが求められています。現時点でもっとも効率の良いモータがブラシレスDCモータです。ブラシレスDCモータは 回転子が永久磁石、固定子がコイルになっています。
DCモータと比べると、コイルと磁石のどちらが回転するかの違いで、回転原理や出力特性等の基本的性質は、同じと言っても過言ではございません。
コイルが回転しないので、ブラシと整流子は必要ありません。しかし、ホール素子や逆起電圧などの方法でロータの回転位置を検出して、コイルへの電流を切り替える工夫が必要になります。
ブラシレスにするためには、この電流の切り替えを、機械的な接点以外で行う必要があります。そこで、ブラシレスDCモータを駆動するには、半導体素子を用いた駆動回路を用いて、機械的な接点を使わずにコイル電流を切り替えます。
ブラシレスDCモータは、半導体素子の発達とともに発展してきたモータで、専用の駆動回路なしで回ることはできないモータで、モータ1個につきドライバが1つ必要になります。
ブラシレスDCモータのことを、
「DC」を取ってブラシレスモータと呼ばれます。
価格情報 | 価格もメーカーや仕様によって様々です。 |
---|---|
価格帯 | ~ 1万円 |
納期 | 即日 |
用途/実績例 | ブラシ付DCモータは、高効率、小型化が可能、電源のみで駆動、低コストに製造できるなど、数々の利点を持ちますが、ブラシの摩擦による騒音、火花や電気ノイズの発生、ブラシの摩耗による寿命という課題も抱えています。このブラシの持つ課題を解決したモータがブラシレスDCモータです。 ブラシレスDCモータは、ステータの巻き線回路の磁力によって永久磁石のロータを駆動し、ブラシ付DCモータのブラシとコミュテータ(整流子)によって行われた電流の切り替えは、センサと電子回路によって実現します。半導体など周辺技術の進化によってはじめて可能になったモータであり、電流とトルク、電圧と回転速度が比例するという点でDCモータの性格を持ち、構造は交流モータという、双方の優れた点を取り入れています。小型で高出力、長寿命、火花やノイズの発生もなく、コンピュータから家電まで幅広い用途で活用されています。 |
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