光沢計
製品の見た目はその製品から受ける印象に大きく影響します。この”見た目”は主観的なものですが、色と艶は製品の全体的な質を判別する時の鍵になります。製品の外見の質を定量的に表せる特性の1つに光沢があります。
光沢:表面で光を散乱させずに反射する能力のことを光沢といいます。光沢を測定するには、試料の表面に一定の角度で一定の強さの光線を照射し、同じ角度で反射された光の量を観察します。試料の表面によって測定が必要な反射角が異なります。
ヘイズ:素材によっては光沢が大きく違って見えるのに、従来の光沢計で測定するとあまり差がないものがあります。このような素材はヘイズメーターを使って別の角度で測定し、2つの読み取り値を比較します。ASTM D4039規格では、反射角60°と20°での光沢の差をヘイズと定義しています。
鏡面反射ピーク値:鏡面反射角度に非常に近い角度で測定された光沢のピーク値のことです。
写像性:塗装面に映る像がどれほど鮮明かを示す値です。
色:物質が特定の波長の光を吸収し、他を反射する能力のことです。物質の色は赤・緑・青の値で示します。