高頻度・高速開閉使用に耐える
従来、短時間で開閉操作ができ、流体流れ抵抗の小さい圧縮空気作動自動弁としてはボールバルブやバタフライバルブなどが多く用いられてきましたが、「耐久性・高速作動性」に難点がありました。これらの難点は通常の使用条件では問題となることは少ないですが、高頻度、高速開閉で使用される製鉄所の熱間圧延ライン冷却水の切替弁では問題となることがあります。弁座シート部がしゅう動シール、またはメタルシートとなっているため、操作回数の積み重ねによって弁座シートが磨耗、損傷し、長期間弁座シール性を良好な状態に保つことは困難でした。開閉回数として10~20万回が限度でした(内部流体が気体の場合1~2万回度)。また開閉操作時間が短い場合(高速開閉)には、急速止に伴って発生するウォータハンマ現象によるバルブ上流側の急激な圧力上昇が、弁座シートパッキンや弁体支持軸受などに悪影響を与えます。このためシートパッキン、支持軸受に損傷を与え、バルブ操作不能になることがありました。 問題点を解決し得る自動操作バルブとして、シリンダバルブの開発に着手いたしました。この結果、前述の問題を解決できるだけでなく、種々の特長を付加した形で完成するに至りました。
従来、短時間で開閉操作ができ、流体流れ抵抗の小さい圧縮空気作動自動弁としてはボールバルブやバタフライバルブなどが多く用いられてきましたが、「耐久性・高速作動性」に難点がありました。これらの難点は通常の使用条件では問題となることは少ないですが、高頻度、高速開閉で使用される製鉄所の熱間圧延ライン冷却水の切替弁では問題となることがあります。弁座シート部がしゅう動シール、またはメタルシートとなっているため、操作回数の積み重ねによって弁座シートが磨耗、損傷し、長期間弁座シール性を良好な状態に保つことは困難でした。開閉回数として10~20万回が限度でした(内部流体が気体の場合1~2万回度)。また開閉操作時間が短い場合(高速開閉)には、急速止に伴って発生するウォータハンマ現象によるバルブ上流側の急激な圧力上昇が、弁座シートパッキンや弁体支持軸受などに悪影響を与えます。このためシートパッキン、支持軸受に損傷を与え、バルブ操作不能になることがありました。 問題点を解決し得る自動操作バルブとして、シリンダバルブの開発に着手いたしました。この結果、前述の問題を解決できるだけでなく、種々の特長を付加した形で完成するに至りました。