『NMRパイプテクター』は、大英博物館内の「F地区」にあるボイラー室の主要温水配管ポンプ
2次側に設置されました。
設置前の空調温水中の赤錆量は、1リットルあたり20mgと大変赤錆が進行していました。
設置から5週間で水中の赤錆量は、1リットルあたり0.2mgとなり100分の1にまで減少し、
赤錆の黒錆化による赤錆防止効果が立証されました。
この結果、大英博物館では、赤錆による被害や水漏れのリスクを回避できるだけで
なく、今後の展示物への赤錆の影響についてもリスクを低減することが可能になりました。
配管設備の入れ替えなどの工事は、展示物を傷付けるリスクが高いため実施できず、
防錆剤などの薬剤の使用は絵画の状態に悪影響を与えるため、NMRパイプテクターは
唯一、美術館が採用できる工法でした。NMRパイプテクターにより、展示に影響するようなこともなく、
大英博物館は赤錆のリスクから解放されました。
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