2022年9月残留性有機汚染物質を国際的に規制するストックホルム条約(POPs条約)による規制対象物質の検討を行う第18回「残留性有機汚染物質検討委員会」が開催され、条約上の廃絶対象物質(附属書A)にデクロランプラス及びUV-328が追加すべきであるとの勧告が決議されました。そして、2023年5月第11回締結会議(COP11)において附属書Aへ追加が決定となり、これらの物質については、今後国際的に協調して製造・使用等の廃絶に向けた取り組みを行うこととなります。
弊社では、デクロランプラス及びUV-328分析の為の標準品、標準液を取り揃えております。
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基本情報
■デクロランプラス
耐熱性、耐候性が高く、高電圧下でも電気絶縁性を保持する性質から工業材料として幅広く使用されている塩素系難燃剤です。一方で、難分解性 生物蓄積性を有することから既にEUではREACH規則における高懸念物質に指定されています。
デクロランプラスは1978年に製造が禁止された塩素系難燃剤 マイレックスの代替品として開発されましたが、その他の代替品としてデクロラン601、デクロラン602、デクロラン603、デクロラン604が挙げられます。また、マイレックスの類縁化合物であるクロルデンプラスも同じく難燃剤として知られております。
■UV-328
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の一種であるUV-328は自動車の塗料や部品の添加剤等に用いられる物質です。難分解性や生物蓄積性が懸念されております。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としてUV-328の他、UV-320、UV-327、UV-350等が知られており、これら4成分はREACH規則附属書XIV 認可対象物質に指定されております。
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関東化学株式会社 バイオケミカル部