真空成形(真空成型)の中で、最も基本的な成形方法です。まず熱可塑性樹脂のシートをクランプ枠で固定して加熱軟化させ、つぎに金型を上昇させてシートと金型内の空気を排出し成形します。圧空成形の場合は、金型の周囲を密閉して枠を被せて圧縮空気を吹き入れて加圧成形する点が異なりますが、基本的には変わらない成型方法です。
【特徴】
1.成形条件の調整要素が少なく単純なため成形が容易である。
2.成型品の外面が型に接するため外形寸法の精度が高い。
3.型の傷やごくわずかなゴミも外面に現れるため外面を重視する成形品の場合は型管理を注意しなければならない。
4.深絞りが出来ない。成形品の間口に対して1/2程度が限度である。
5.偏肉が多く、特に底のコーナー部が薄くなる。
6.多数個取りの場合、お互いに隣り合った型との間で影響しない。したがって多数個取りが容易である。
7.冷却に伴い成形品が型から離れる方向に収縮するため、離形が容易である。
8.伸張する方向が二軸方向へ比較的バランス良く伸ばされ、方向性が成形品に付かないため強度が比較的に強い。
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