過熱方式のほとんどは空間に張られたシートを赤外線で輻射加熱するか熱風に依って空気加熱をしていますが、直接加熱圧空成形は、適切に温度管理された熱板にシートを密着させて加熱して成形する方式です。
【特徴】
1.熱版の表面温度を管理すれば加熱むらが起こらず、均一な安定した成形品ができる。
2.加熱時間は固体と固体の接触熱伝導のため、成形時間が空気を介在する輻射加熱方式の数分の一と短い。
3.熱放散が少なく効率がよい。
4.熱版とシートとの間の空気を排出するため、多数の排気孔が必要で熱版の制作費用が高価になる。
5.プラグフリーブロー等の補助手段が利用できずストレート真空成形より浅い成形品しか出来ない。
6.多数個取りの場合、隣接する型の影響を受ける。
7.冷却に伴い成形品が型を締め付ける方向へ収縮するため、離型が困難な場合がある。
8.離型のための充分な抜き勾配を付けるか又はわずかなアンダーカットのある場合はノックアウト装置が必要となる。
9.深絞り真空成形の場合、突き上げ伸張した時に側壁部分が一方方向に伸ばされるため、成形品に方向性ができて横方向の強度が低下する。
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