アルミ材料は軽量でありますが、強度が脆弱である等実用上の欠点があります。この欠点を補うべく、様々な元素(Cu,Cr,Mg,Mn,Fe,Si,Zn etc.)が添加されたアルミ材料は使用されています。しかしながら、「超々ジュラルミン」と呼ばれる強度に優れるA7075であっても硬度HV200弱程度(純アルミはHV100未満)と実用に耐えない場合があります。このようなとき、アルミ材料に表面処理を行うことによって表面硬度を向上させることが広く知られています。
一般的な表面処理としては、硬質アルマイト、無電解ニッケル(Ni-P)、硬質クロムが挙げられます。表面硬度としては、硬質アルマイト:HV500〜550、無電解ニッケル(Ni-P):約HV500 熱処理した場合約HV700、硬質クロム:約HV1000となります(各数字は参考値)。
これらに加えて新たな高硬度皮膜として弊社では、『トライボロン(Ni-P-B)』をご提案させていただきます。
トライボロンは硬質クロムと同等の硬度且つ、無電解処理であるため硬質クロムや硬質アルマイトでは実現できない寸法精度の要求にも対応することができます。
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