タンペレ・デック・アリーナプロジェクトは、フィンランドで3番目に大きい市の中央駅周辺で行われている大規模開発の一部です。タンペレ中心部の線路の上に誕生したユニークなアクティビティ複合施設の建設は、国際的なレベルで見ても非常に特異で困難なプロジェクトでした。
建設規模の大きさ、様々な設計要件に伴う複雑さ、プロジェクト関係者の数、そして担当範囲の重複等がプロジェクトの課題でしたが、様々なBIMモデルを組み合わせることで、これらの課題を解決しました。
設計者が直面した課題のひとつは、この規模のプロジェクトになるとBIMの活用なしでは管理できなかったであろう干渉問題の調整でした。BIMを活用する事で、線路周辺の構造物や、天井と設備の位置調整を問題無く行うことができました。
このプロジェクトには多数のエンジニアが参加し、建設の決定事項を説明する際には高度なBIMソフトウェアが役立ちました。またBIMソフトウェアの活用により、設計者やその他のプロジェクト関係者が、設計やプロジェクト管理といった主要な業務に専念することができました。
基本情報
【事例概要】
■導入製品:Tekla Structures
■課題
・建設規模の大きさ、様々な設計要件に伴う複雑さ、プロジェクト関係者の数、担当範囲の重複
・コンクリートデッキの下側には、線路を支える梁とその他多数の重要な設備が配置されていたため、それぞれの梁は正しい形状で正確な位置にモデリングする必要があった
・プロジェクトの規模による干渉問題の調整
■結果
・様々なBIMモデルを組み合わせることで解決
・BIMを活用する事で、線路周辺の構造物や、天井と設備の位置調整を問題無く行うことができた
・建設の決定事項を説明する際には、高度なBIMソフトウェアが役立った
・電化された鉄道路線と設備との干渉を防ぎ、安全を考慮した距離を確保することができた
・プロジェクト管理者はBIMを活用することにより、設計、建設、資材配送の3つのステータス進捗状況を正確に把握することができました
・コミュニケーションは、Teklaのネイティブモデルとモデルシェアリングが使用され、請負業者も作業の進捗状況をリアルタイムで把握することができた
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