弘前れんが倉庫美術館の展示室床に【シールハードプレミアム】を施工させて頂きました。
シールハードには多様な仕様がある中で、最上位の【プレミアム】を施工。
設計の田根剛氏には意匠に2つのこだわりがありました。
1つ目は黒色に打設されたコンクリート床に作品が絶妙に映り込む光沢感。
展示の際に照明を落とし、作品にスポットをあてる。その時、床に作品がうっすら映ること。
設計の田根氏と打合せ、試験を重ね答えを見つけていき、弊社で26年築いた研磨工法によってその光沢を表現。
2つ目はコンクリート本来の質感を残すこと。
コンクリートの質感は【プレミアム】の得意な砂・石目を極力出さない上品な光沢感で演出。
どんなコンクリートも研磨を重ね、シールハードを施工すれば光沢はでてきます。しかしながらその際は砂目や石目が必ず表情として現れます。
【プレミアム】は手間がかかる分セメント層を残した美しい光沢感が提供可能。
これらの要望に【シールハードプレミアム】が合致し採用に至りました。
コンクリートの風合いを残し、作品を支え、運用・管理が楽な【シールハードプレミアム】ぜひその質感をご体験頂けたらと思います。
基本情報
シールハードは無色、無臭、無公害の環境にやさしいコンクリート表面強化材です。
珪酸ナトリウムを主成分とする無色透明の液体で、施工後、コンクリートの表面に浸透し、コンクリート成分との化学反応で、コンクリート表面にガラス状物質を生成します。この化学反応は、定期的な水洗いによる水分補給で、経年にわたって続きます。
シールハードによって強化されたコンクリートは、経年使用と定期的な水洗いにより、使えば使い込むほど艶が出て美しくなります。光沢が出ても滑りやすくなることはありません。
シールハードプレミアムは商業施設などの床で多く採用頂いております。
弘前れんが倉庫美術館以外にも金沢21世紀美術館、日立新庁舎など公共物件、民間物件問わず多数の実績がございます。
施工は2回に分かれます。1回目の施工後、最低2週間の床養生を行った後に2回目の施工を行います。2回目の施工で研磨を行い床を仕上げて参ります。標準の仕様より強度があり美しい光沢が現れます。
また標準仕様と変わらずメンテナンスは安易、研磨を行っている為さらに汚れの付きにくい強い床に仕上がります。
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 |
お問い合わせください
※ 責任施工(現場工事による提供) |
型番・ブランド名 | LATICRETE International |
用途/実績例 | 大型物流センターや倉庫はもちろんのこと、工場やローコスト型商業施設、美術館・博物館などコンクリートをそのまま仕上げとする床に最適です。 採用実績(順不同敬称略) ◆物流施設 メディセオ、アトル、エバルス、PALTAC、ホクショー、清光社、ヤオコー ◆ 商業施設 PLANT黒部店、ポールスミス銀座店、フェニックスシー、信毎メディアガーデン ◆公共施設 弘前れんが倉庫美術館、金沢21世紀美術館、日立市新庁舎、東京大学宿舎、青森新陸上競技場、多賀町公民館、みんなの森 ぎふメディアコスモス |
詳細情報
シールハードの塗布はモップで丁寧に塗り込みます。コンクリートの状態を見て浸透限界量を塗布していきます。
下地の状況によっては倍以上吸収する床もあれば、コンクリートが緻密で想定の半分ほどしか入らない床もあります。
気温や湿度の環境も確認しながら浸透させられる量まで塗布しております。
シールハード・プレミアムは2回施工し研磨も行う最上位仕様。
26年の施工経験で培った研磨技術。弘前れんが倉庫美術館の現場では研磨機とポリッシャーと併用することでギラギラした光沢を抑えて、うっすら作品が床に映り込む程度の光沢感を出しました。
光沢の尺度を計るためにグロスメーターを使用することもあります。
今回の値は「45」ピッカピカに磨いたコンクリート床で「60~80」、
弘前れんが倉庫美術館では程よい光沢とのことで「40~50」程度の光沢を目指し施工しました。
シールハードプレミアムの2回目施工の際にコンセントボックスの着色と研磨仕上げも行いました。
色の仕上がり目標はもちろん、展示室の床と同様。展示室にはこのコンセントボックス23箇所。
着色工法は色合わせが難しく繊細な作業の連続です。色剤の選定、濃度、表面強化材との相性などあげればキリがないほど。
自社で幾度となく試験を重ね、当日を迎えました。
意匠にこだわった弘前れんが倉庫美術館。電源も床内部に収まっています。
そのコンセントボックスも仕上げさせて頂きました。
コンセントボックス周りはカラーコンクリートで打設されておらず、一般的なグレー色のコンクリートでした。
照明が明るい分、展示室の床よりは多少濃く黒を残しました。
下地処理にも大きく時間を割きました。
踊り場はもちろん、階段の踏面、立上りも下地処理の研削を行いコンクリートの質感を出しました。
色・光沢の調整も現場で重ね、展示室との統一性を出しました。
展示室エレベーター横にある階段。
こちらも着色工法+研磨仕上げで施工しました。
元の階段は一般的なコンクリートの階段、グレー色。
展示室から二階に上がるまでの床は「黒+光沢」で統一。
展示室と照明の具合、壁の色が異なるため展示室の床を再現するのは難航を極めました。
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