ねじ転造ヘッドは、通常3つのロールを伴い軸方向より材料の端面から進入してねじを転造します。 先端から1山ずつ転造していく歩み転造方式なので、機械とワークの負荷が少ない方式です。 回転数がいくつであっても、1回転あたりピッチ分進みます。
ロールはどんな長さでも軸方向に進むので、螺長の設定は自由に出来ます。 回転するワークに使用するF型ヘッド(旋盤等に使用)、ヘッドを回転させることが可能なG型ヘッド(MC等に使用)があります。
■ARCねじ転造ヘッドの特徴
・CNC旋盤に搭載して使用することができるので、切削工程と転造工程を1台のCNC旋盤に集約することができる。
■転造ねじの良いところ
1・ねじ強度の向上
塑性変形による加工硬化と組織の緊密化により強度が向上
2・面粗度の向上
表面がバニッシュされ光沢を帯びた仕上がり
3・加工時間の短縮
高い周速でピッチ送りし一度仕上げの為加工時間が比較的短い
4・段取時間の削減
ロールの寿命は基本的に切削に比べて長い為、工具交換頻度が低減できる
5・バリ・割れ・錆びの防止
塑性変形で組織が強くなるので不良率も激減
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