株式会社アントンパール・ジャパン

Multiwave GOにおけるHFを用いた全分解とフッ化物のマスキング

最終更新日: 2023-09-13 11:25:06.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

液体の化学分析においては、元素の全濃度決定のためにサンプルの完全分解が求められます。
特にケイ素がふくまれるようなサンプルでは、フッ化水素酸が必須になります。

ケイ化物、酸化物を含む材料から全量、すべての金属元素を分解し抽出するには、HFを使用して2ステップ法を行うといい。
1ステップめはHFを含む混酸による分解、2ステップめはホウ酸による残留HFの錯化(マスキング)である。
ホウ酸マスキングでは、溶液中のフリーのF-イオンを補足するだけでなく、沈殿したフッ化化合物を再溶解させることができる。
分解中には、下記の2つの反応がおきる。
-分解
-錯体形成
安全上の観点から、圧解放機能のあるHVT50容器を使用する場合は3ステップ法をおすすめする。
高温&HFを含まない混酸で分解
低温&HFで分解
低温&ホウ酸でマスキング

関連情報

比較:前処理用マイクロウェーブの安全性と第三者による認証制度
比較:前処理用マイクロウェーブの安全性と第三者による認証制度 製品画像
NRTL(ETLマーク)とGCマーク

ETLマークは、製品が安全規格を含む適用規格の要件を満たし、第三者機関である米国労働安全衛生局OSHA認可の国家承認試験所NRTLでの試験を受け、毎年製造業者の施設で定期検査を受けていることを証明するものです。

一方、製品がドイツ製品安全法(ProdSG)の定める品質・安全基準を満たしているか欧州各国に存在する認定第三者機関により審査され、認証しているのがSGマークとされています。

 アントンパールのマイクロウェーブ、Multiwave GO Plus、Multiwave5000、Mulriwave7000のいずれもここに示した全ての第三者機関による安全審査を受け、認証を取得しています。私たちは、「安全」という製品に不可欠でありながら目に見えない性能を謳うためには、自社判断だけでなく、第三者の審査を受け、それに耐えるものを提供することがユーザーに対する責任ではないかと考えています。
 前処理装置の検討の際には第三者機関の審査合格の有無もぜひ、検討材料とすることを、お勧めします。

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