株式会社アントンパール・ジャパン

元素分析の前処理におけるポリマーのマイクロ波による酸分解

最終更新日: 2021-08-17 17:01:06.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

Multiwave 5000 Rotor 20SVT50による 高温を必要とする多種のポリマーの分解を可能に
大量の材料に含まれる重金属濃度を対象とする場合はポリマーの完全分解が必要です。ポリマーは分子中に炭素が多く含まれていることで、
• 分解時に多くの発熱と反応ガスが発生し、また分子構造の異なるポリマーは化学的安定性が大きく異なり、完全分解に高い分解温度が必要となることがあるため、ここが大きな課題となっています。
Multiwave 5000に搭載のRotor 20SVT50は、すでに定評のあるSmartVent技術を高度な圧力レベルで提供し、分解中に発生するCO2やNOxなどの反応ガスを制御して放出することができます。これにより、到達できる分解温度が高くなり、難分解性のサンプルであっても優れた分解品質が得られるようになりました。
サンプル
PET (ポリエチレンテレフタレート)
SBR (スチレンブタジエンゴム)
PS (ポリスチレン)
PE (ポリエチレン)
ABS (アクリロニトリルブタジエンスチレン)
PVC (ポリ塩化ビニル)
PC (ポリカーボネート)
PE、ER、EC680k (ポリエチレングリーン)
NIST 2855 (Hi Level III)、PE

関連情報

マイクロウェーブMultiwave 5000 元素分析用 前処理
マイクロウェーブMultiwave 5000 元素分析用 前処理 製品画像
Multiwave 5000は、難分解試料の前処理に優れ、充実した反応制御機能を装備しています。
様々なアクセサリーにより、1台のシステムで分解、溶出、酸素燃焼、溶媒抽出、乾燥、濃縮、UV分解が可能です。

■反応容器■
多様な容器とローターにより柔軟性の高いプラットフォームが構成され、多種多様な有機物と無機物サンプルタイプに応じて最適なシステムを選択できます。

■圧力と温度制御■
性能と安全性を高いレベルで確保するために、全ての容器の圧力と温度を制御します。

■酸分解ローター■
高性能の分解に適したローターをお選びいただけます。

■特殊なソリューション■
サンプルに特殊処理が必要な場合もあります。
分解に代わる効率的なメソッドが用意されています。
試薬の自動分注装置:元素分析前処理、マイクロ波酸分解、フッ酸等
試薬の自動分注装置:元素分析前処理、マイクロ波酸分解、フッ酸等 製品画像
分析作業の自動化に際し我々が最も重要視しているのが、各現場によるニーズをいかに汲み取るかです。
分注業務全体の自動化も可能ですが、導入コストも高くなり、それだけ導入までの時間的、費用的なハードルが高くなります。日常的に行われている業務課題にいち早く対応するために、まずは、リスクの高いフッ化水素酸のみの添加装置をご提案することも可能です。
また、分注方法についても、ポンプだけでなく、既存のSOPに対応するためにピペットとチップを使用したスタイルを再現することも可能で、ユーザーごとの要望にきめ細かく対応します。

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