株式会社アントンパール・ジャパン

トマト濃縮液の測定と制御

最終更新日: 2022-08-25 14:56:30.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

トマト濃縮液の生産者は、時間短縮と省エネの観点から濃縮プロセスを最適化するために、糖度(°Brix)のモニタリングを利用します
トマト濃縮液は、季節に関係なく年間を通じて利用できるようにするため、また保管や輸送のコストを削減するために、生のトマトから水分を蒸発させて果汁にしたものです。
トマト濃縮加工品の規格(Codex Stan 57-1981)によると、「トマトピューレ」(全溶解固形分が7%以上24%未満)と「トマトペースト」(濃縮加工品が天然の全溶解固形分を24%以上含む)は区別されてい ます。
トマトには平均して95%の水分が含まれているため、濃縮液の製造には大量のトマトが必要になります。 赤色の熟したトマトを洗浄、選別、トリミングした後、粉砕して予熱し、ろ過して皮や種などの粗い物質の大部分を取り除きます。
得られた果汁は、エバポレーターを使って水分を減 らし、ピューレやペーストに濃縮します。
濃縮塔の入口にある製品と出口にある濃縮液の両方の糖濃度をインラインでモニタリングすることは、プロセスを最適化して最終製品の品質を確保する上で非常に重要なことです。
トマト加工品は濁りや果肉が多いため、インライン屈折計が中間製品および最終製品の屈折率測定と全溶解固形分測定に最も適しているのです。

関連情報

インライン屈折率計 L-Rix5100 (Brix計)
インライン屈折率計 L-Rix5100 (Brix計) 製品画像
 リアルタイム濃度測定用のアントンパール社のメンテナンス不要のインライン連続式屈折率計。原材料、工程、最終製品の管理に業界屈指の光学部品を使用することで最大+-0.0001 nD (±0.05Brix)の精度を実現し、CIP/SIPに完全に対応しながら耐久性も高く、メンテナンス不要の運用が保証されます。
Brixモニター L-Rix4100 (Brix計)
Brixモニター L-Rix4100 (Brix計) 製品画像
・リアルタイムBrix測定
・安心のアントンパール製
・安定した測定を実現
・国内外での多くの実績。飲料だけでなく、製糖、化学など多くの分野で活躍。

 測定:0 - 80 Brix
 耐熱:0 - 100 ℃ (CIP/SIP時 最大 145℃、 30 分)
 耐圧:0.1 - 10 bar (絶対圧)
 接続:VARIVENT Type N (バリベント)
 出力:アナログ 4 - 20 mA

 ※より高いグレードの L-Rix5100 、5200型 もございます。こちらは出力や接続方法、測定範囲や対象の選択が可能ですので、併せてご検討ください。
 
オンライン飲料アナライザーCobrix 5
オンライン飲料アナライザーCobrix 5 製品画像
■製品を経済的にモニタリング
・リアルタイムで測定値を取得
・偏差を迅速に表示
・原材料の使用を最適化

■非常に高い柔軟性
・インラインバージョンとバイパスバージョン
・センサーから最大250 m離れた場所に表示変換器を設置可能
・標準的なイーサネットを介してDavis 5ソフトウェアに簡単に接続
・各種フィールドバスを使用したデータ交換

■あらゆる種類の飲料に適応
・ダイエット飲料、加糖飲料、混合飲料(アルコール、ビール、ワイン、ミネラルウォーターなど)
・最大999種類の製品に対してリミットとアラームが設定できるなど、様々な製品仕様
オンラインBrix計 用途に合わせて測定原理を選択!
オンラインBrix計 用途に合わせて測定原理を選択! 製品画像
■高精度で汎用性が高く、すぐに導入可能
・CO2測定システムと組み合わせたBrix測定が可能

■信頼性が高くメンテナンスフリー
・可動部品が一切無い

■原材料の使用を最適化
・スタートアップにかかる時間を短縮し生産コストを低減

密度計は、液体用振動式密度計・プロセス液体密度計・流体プロセス・プロセス用精密密度です。また、真の密度が測定できるセンサーであり、コリオリ式・浮子式・質量流量式ではありません。
入門:屈折率計 Brix計とは? 測定原理と選定・比較のポイント
入門:屈折率計 Brix計とは? 測定原理と選定・比較のポイント 製品画像
◎測定原理
 L-Rix インラインセンサは、卓上型の屈折率計と同様、臨界角に基づいて液体の屈折率を測定します。
 測定プリズムはL-Rixと液体サンプル間の界面として機能し、光源でプリズムとサンプル液体の間にある境界層を照射します。角度により光線の一部は全反射し、他の一部は部分反射しますが、ほとんどは屈折して液体に入ります。この反射光をCMOS アレイで検出し、臨界角を測定します。この角度を使用して屈折率(nD で表す) を測定し、必要に応じて濃度を計算します。

◎屈折率計の得意・不得意
 屈折率計は溶液の濃度を測定します。測定部が平滑なデザインのセンサーが多く衛生的なデザインが可能です。また、多少の気泡や固形分の影響を受けずに溶液の濃度を測定することができます。
 一方、固形分も含めた濃度の測定をしたいとき、スラリーの固形分濃度を測定したい時などは、密度計が最適かもしれません。アントンパールでは、L-Dens7400シリーズがラインナップされています。
 また、プリズム部が接液するため、付着性の高いサンプルや、着色汚れの影響を受けます。事前にサンプルと測定原理のマッチングを確認しましょう。
Brix計・屈折率+pH オートメーション・自動化
Brix計・屈折率+pH オートメーション・自動化 製品画像
■多検体サンプルハンドリングユニット『Xsample520』
・検体数24検体(48検体仕様は応相談)
・サンプル量20~50ml(サンプル性状による)
・サンプルバイアルはPP製
・対応粘度は3000mPaSまで
・ペリスタリックポンプを採用

■Brix計・屈折計『Abbemat350 / 550』
・0.00001/0.000001nD(350/550)という高分解能
・測定範囲: 1.26~1.72nD 
・内臓型温度ペルチェ温度調節システムで
  省スペース、省コスト
  サンプル温度の迅速な調整
  外付けの熱循環器が不要
  正確に温度調整、誤差±0.03℃以内・安定性: ±0.002℃
・世界初!屈折計の温度センサー校正
  ”T-Check”という専用システムを用いて、現場で温度センサーの校正が
  可能です。
・直感的な操作
  高感度タッチスクリーン
  多数の濃度スケールをご用意
  簡単校正

■pHモジュール
 Brix計Abbematに合わせた専用設計です。幅広いアプリケーションに対応します。
 
豆腐・豆乳用(生呉、煮呉)濃度センサー
豆腐・豆乳用(生呉、煮呉)濃度センサー 製品画像
■高精度で汎用性が高く、すぐに導入可能
・出荷時に校正しているため、現場作業は必要ありません。

■信頼性が高くメンテナンスフリー
・可動部品が一切無い

■原材料の使用を最適化
・スタートアップにかかる時間を短縮し生産コストを低減

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