株式会社アントンパール・ジャパン

マイクロウェーブを用いたオイルの酸化加速度試験

最終更新日: 2024-09-12 17:54:32.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

潤滑油・グリースなどの長期間安定性の評価にマイクロウェーブを
潤滑油(油圧作動油、ダンパーオイルなど)には長期間の安定性が求められている。潤滑油が酸化するとカルボン酸、ケトン、アルコールなどが生成され、さらに酸化が進むと酸化物が重縮合して高分子化し、ワニスやスラッジが生じる。その結果、潤滑油の酸価や動粘度が上昇し、潤滑油として十分な性能が発揮できないだけでなく、ワニスやスラッジは不溶分を増加させ機械の各部位に付着することで種々のトラブルを誘発することになる。

経年変化による劣化の影響を見るために、加熱時間をコントロールして数年単位でサンプルを複数作ることができる。これにより、酸化によるアルコールの生成量を測定したり、スラッジの生成の過程を確認したりすることができる。
また、設置環境による酸性雨などの混入を考える場合、少量の酸を添加して加熱することで過酷な環境下での劣化を想定することもできる。加えて、これらの劣化に対する有効な酸化防止剤の選定にも実際に添加されたものの試験を行うことでその効果を確認することも有用である。

関連情報

マイクロウェーブによるオイルの酸化 加速度試験
マイクロウェーブによるオイルの酸化 加速度試験 製品画像
マイクロウェーブはサンプルに直接働きかけるため、無駄が少なくオーバーシュートさせるリスクも低いのが特長です。マイクロウェーブは出力のコントロールが容易で、瞬時に停止させることも可能です。これにより温度コントロールを精緻に行うことができるだけでなく、終了後の冷却のスピードも容器を加熱しないマイクロウェーブを用いる利点と言えます。
経年変化による劣化の影響を見るために、加熱時間をコントロールして数年単位でサンプルを複数作ることができます。これにより、酸化によるアルコールの生成量を測定したり、スラッジの生成の過程を確認したりすることができます。
また、設置環境による酸性雨などの混入を考える場合、少量の酸を添加して加熱することで過酷な環境下での劣化を想定することもできます。加えて、これらの劣化に対する有効な酸化防止剤の選定にも実際に添加されたものの試験を行うことでその効果を確認することも有用です。
潤滑油向け 酸化安定度試験器
潤滑油向け 酸化安定度試験器 製品画像
酸化安定度=酸化しにくさ。酸化にどれくらい耐えられるか。

【原理】
誘導期間法(RSSOT、PetroOxy法)
1.サンプルを測定容器に入れて密閉し、酸素で加圧、ペルチェ素子で加熱し、強制酸化させる。
2.酸化が進むと、測定容器内の酸素が消費されて内圧が低下。
3.内圧が最大値から10%降下するまでの「時間」を酸化安定度の指標とする。

よって、本体とは別に酸素供給が必要です。
→お気軽にお問い合わせ下さい。

【技術仕様】
・測定温度範囲:常温から200℃
・最大圧力:2000kPa
・サンプル量:5ml
・電源:115/230 V、50/60Hz、500W
・幅 x 奥行き x 高さ:240 x 400 x 260 mm
・重量:11kg

【準拠規格】
・公定法(経済産業省公示72号)
・ASTM D 7525
・ASTM D 7545
・EN 16091
・IP 595    など

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