経年変化による劣化の影響を見るために、加熱時間をコントロールして数年単位でサンプルを複数作ることができます。これにより、酸化によるアルコールの生成量を測定したり、スラッジの生成の過程を確認したりすることができます。
また、設置環境による酸性雨などの混入を考える場合、少量の酸を添加して加熱することで過酷な環境下での劣化を想定することもできます。加えて、これらの劣化に対する有効な酸化防止剤の選定にも実際に添加されたものの試験を行うことでその効果を確認することも有用です。
上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。
潤滑油・グリースなどの長期間安定性の評価にマイクロウェーブを
潤滑油(油圧作動油、ダンパーオイルなど)には長期間の安定性が求められている。潤滑油が酸化するとカルボン酸、ケトン、アルコールなどが生成され、さらに酸化が進むと酸化物が重縮合して高分子化し、ワニスやスラッジが生じる。その結果、潤滑油の酸価や動粘度が上昇し、潤滑油として十分な性能が発揮できないだけでなく、ワニスやスラッジは不溶分を増加させ機械の各部位に付着することで種々のトラブルを誘発することになる。
経年変化による劣化の影響を見るために、加熱時間をコントロールして数年単位でサンプルを複数作ることができる。これにより、酸化によるアルコールの生成量を測定したり、スラッジの生成の過程を確認したりすることができる。
また、設置環境による酸性雨などの混入を考える場合、少量の酸を添加して加熱することで過酷な環境下での劣化を想定することもできる。加えて、これらの劣化に対する有効な酸化防止剤の選定にも実際に添加されたものの試験を行うことでその効果を確認することも有用である。
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