一口に濃度センサーと言っても、多彩な測定原理の濃度計があり、それぞれふさわしい使用方法やサンプルがあります。また、同じ測定原理でもメーカーによって違いがあります。
・屈折率式 濃度計
サンプルの屈折率から濃度に換算する。ショ糖を標準液としたBrix(ブリックス)は広く使用されている。固形分、気泡の影響が少ないことが特長。
メーカー選定の注意:メンテナンスの必要性、プロセス制御に使用できるか?
・音速式濃度計 (超音波濃度計)
液体を超音波が伝達される速度を濃度に換算する。ロジウムでコーティングして濃硫酸の測定や冷媒中のオイル濃度測定
メーカー選定の注意:メンテナンスの必要性
・密度式濃度計
密度、比重の測定から濃度に換算する。酸塩基、溶剤から、飲料や糖液、エタノールの測定に。また、スラリーやポリマーの固形分濃度も算出できます。
メーカー選定の注意:メンテナンスの必要性、測定原理が卓上型密度計と同じか。(コリコリ質量流量計は少し別の物です)
・食品、飲料
糖濃度、シロップ、牛乳、豆乳、チョコレート、アルコール、みりん、ビール、RTD、果汁、ケチャップ
基本情報
その他の濃度計
・導電率式濃度計(伝導率計)
導電性に直線性があるサンプルであれば安価に測定可能です。温度の影響も受けるため、事前に十分な確認が必要です。
・光学式濃度計(吸光光度、濁度、透過度など)
濃度との相関性は低いため、事前に十分に確認することが大切です。また、メンテナンス性も千差万別です。
・粘度式濃度計
粘度を測定して濃度に換算します。粘度は濃度以外に摩擦や温度に影響を受けるため、導入前に十分に確認することが必要です。
※コリコリ 質量流量計
流量計の中にも密度の測定が可能なものがあります。温度も測定するため、濃度測定が可能です。ただし、装置によっては流量や温度変化、周囲からの振動に大きな影響を受けるものがあり、選定には注意が必要です。また、流量も測定するため、センサーが大型化しがちであり、濃度計としてはコストにご注意ください。
アントンパールのプロセス密度計は密度専用センサーです。コリオリタイプとは異なり、シングルのU字管で測定されています。また、設置アダプターとセンサーが分離されているため周囲の機械的な応力ストレスからの影響を最小限にしています。
価格帯 | 100万円 ~ 500万円 |
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納期 |
お問い合わせください
※ 2か月程度 |
型番・ブランド名 | アントンパールの濃度センサーラインナップ |
用途/実績例 | 薬液例: IPA (2-プロパノール)、アセトニトリル、アセトン、アンモニア、1-プロパノール、エタノール、エチレングリコール、NMP、N-メチルモルホリンN-オキシド、メチルシクロヘキサン:MCH、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、塩酸、 過酸化水素、苛性ソーダ、カプロラクタム、過硫酸アンモニウム、ギ酸、クエン酸、グリセリン、 酢酸、酸化ジュウテリウム、ジメチルアセトアミド:DMA、 DMAc、ジメチルスルホキシド:DMSO、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸銀、硝酸ナトリウム、食塩、重水、臭化水素、臭化リチウム、酒石酸、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、スルファミン酸 炭酸アンモニウム、チオシアン酸ナトリウム、 ナイロン塩、乳化エチル、尿素、 発煙硫酸、プロピオン酸カルシウム、プロピレングリコール、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ホウ酸、ポリアクリル酸、ポリビニル アルコール:PVA、ホルムアルデヒド、 メタノール、 硫酸鉄(II)七水和物 、硫化マグネシウム、硫酸、硫酸アンモニウム、リン酸 |
ラインナップ
型番 | 概要 |
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L-Dens7400 | 密度式の濃度計。エタノールやスラリー、溶剤から酸塩基まで広く対応します。 |
L-Rix5100 | 屈折率式濃度計。液中の固形分や気泡の影響少なく濃度の測定が可能です。 |
L-Sonic5100 | 音速式濃度計(超音波)。密度計で難しい状況などに対応し、OCRやビールエキスなど特徴的なアプリケーションを有します。 |
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