プロセス密度計・濃度計は気泡に弱いのか? 密度 vs 屈折率
常にベストな原理はありません:目的に合わせたセンサーの比較が重要です
アントンパールは、1社で複数の測定原理から 最適な測定原理を 比較、提案できます。 ◎密度式 濃度計 密度、比重の値の増減を濃度に換算する。酸塩基、溶剤、飲料や糖液、エタノールの測定などの他、スラリーやポリマーの固形分濃度も算出可。 メーカー選定の注意:定期校正の必要性、測定原理が卓上型密度計と同じか ◆一般的に密度センサーは液体をセンサー内のチューブに取り込んで測定するため、気泡の混入に弱いと言われています。アントンパールでは、偶発的な気泡の混入についてはフィルター機能で除去できます。 ◎屈折率式 濃度計 サンプルの屈折率から濃度に換算する。ショ糖を標準液としたBrix(ブリックス)は広く使用されている。固形分、気泡の影響が少ないことが特長。 メーカー選定の注意:シール材の交換の要否、プロセス制御への対応 ◆気泡の混入には強いと言われる屈折率計ですが、固形分濃度の測定はできません。また、付着に弱く、粘性や油分を含んだサンプルを測定すると反応が悪くなるケースがあります。アントンパールでは、デフレクターなどの対応策があります。
基本情報
◆目的、試料に対して何がベストか比較できるか?◆ つまり、密度センサーと屈折率センサーは一概にどちらがいいというわけではなく、一長一短があります。多くのケースでは密度計に軍配が上がるケースが多いですが、大切なのは「目的、試料に対して何がベストか比較できるか?」ということです。 1つの測定原理しかラインナップにないメーカーはその方法のみ推奨していますが、複数の原理を公平な視点で比較することは非常に重要と言えます。 ・音速式濃度計 (超音波濃度計) 液体を超音波が伝達される速度を濃度に換算する。ロジウムでコーティングして濃硫酸の測定や冷媒中のオイル濃度測定 メーカー選定の注意:温度変化への耐性 その他の濃度計 ・導電率式濃度計(伝導率計) 安価に測定可能ですが、測定レンジや精度、温度の影響など不安定要素も多いのが課題です ・光学式濃度計(吸光光度、濁度、透過度など) 濃度との相関性が十分あるか確認が必要であり、メンテナンス頻度も高い傾向があります ・粘度式濃度計 粘度は濃度以外に摩擦や温度に影響を受けるため、導入前に十分に確認することが必要です。
価格帯
100万円 ~ 500万円
納期
応相談
2か月程度
型番・ブランド名
アントンパールの濃度センサーラインナップ
用途/実績例
薬液例: IPA (2-プロパノール)、アセトニトリル、アセトン、アンモニア、1-プロパノール、エタノール、エチレングリコール、NMP、N-メチルモルホリンN-オキシド、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、塩酸、 過酸化水素、苛性ソーダ、カプロラクタム、過硫酸アンモニウム、ギ酸、クエン酸、グリセリン、 酢酸、酸化ジュウテリウム、ジメチルアセトアミド(DMA、 DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸銀、硝酸ナトリウム、食塩、重水、臭化水素、臭化リチウム、酒石酸、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、スルファミン酸 炭酸アンモニウム、チオシアン酸ナトリウム、 ナイロン塩(水中のNylon6-6)、乳化エチル、尿素、 発煙硫酸、プロピオン酸カルシウム、プロピレングリコール、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ホウ酸、ポリアクリル酸、ポリビニル アルコール(PVA)、ホルムアルデヒド、 メタノール、 硫酸鉄(II)七水和物 、硫化マグネシウム、硫酸、硫酸アンモニウム、リン酸
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アントンパールは、機械工だったアントン・パールによって1922年にオーストリア・グラーツで設立されました。 現在、世界110か国以上で約4,500人の社員を擁し、研究・開発・品質管理に使用される分析機器の開発、製造、販売、サポートを世界規模で展開しています。 アントンパール・ジャパンは、Anton Paar GmbHの100%子会社として日本のお客様へアントンパール製品の販売およびサポートを提供しています。 東京(本社)と大阪(大阪営業所)にオフィスとラボを構え、ラボには粘弾性測定装置、密度・比重計、マイクロ波試料前処理装置など、ほぼ全ての装置を展示しています。 専門のアプリケーションスタッフによるサンプル測定やデモンストレーション、ユーザートレーニングなど、幅広い用途でご活用いただけます。