最近はプリント基板のパターン設計において、自動化が進んでいますが、
設計のミス、トラブルを未然に防ぐには、回路を読み取る力が必ず必要となります。
そこで別コラムで、「基板が動かない!?そんなトラブルを解決するたった3つのポイント」をお伝えいたしました。
https://www.ipros.jp/product/detail/2000700654
え?たった3つ?と思われたかも知れませんが、パターン設計において、この3つをチェックすることでほとんどのトラブルは回避することが可能です。
しかし、この3つを同時に実施することが非常に難しく、また、より確実にパターン設計のトラブルを無くすためには、”優先順位”を立てて実施していく必要があります。
そこで、その優先順位を立てる上で考えるべきポイントとはズバリ、「作業工程に合わせて優先順位を立てること」です。
「そんなの当たり前じゃないか!」と思われる方もおられるかもしれませんが、実はここがきちっと整理されていないことが多くあります。
基本情報
まず、パターン設計は基本的に、
配置 → 配線 → ベタ の順番で行われます。
例えば、配置を考える際、バスコンの配置をとにかくICの近くに置けるようパターン設計する必要があります。しかし、電源配線をバスコン経由で接続することを優先してしまい、いざ配置してみたら、バスコンがICの近くに置けないなどのケースがあります。このようなことが起きてしまう原因は、やはり”優先順位”を立てたパターン設計が行えていないことが挙げられます。
そこで、作業工程において上記の「パターン設計3つのポイント」を整理すると、
一番目:パスコンはIC(電源ピン)の近傍に配置する (配置)
二番目:信号線は短く、電源配線はパスコンを経由して配線する (配線)
三番目:GNDベタは浮き島やアンテナとならない様に広く大きくとる(ベタ)
の順番にポイントを押さえてパターン設計をしていくということになります。
基本的にこの3つを最低限抑えることで、ほとんどのトラブルは回避できます。
また、上記3つ以外に押さえるべきポイントとしては、
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
用途/実績例 | また、上記3つ以外に押さえるべきポイントとしては、 ・直角配線を避けて信号ラインを設計する https://www.noise-counterplan.com/article/14965176.html ・浮島を作らない https://www.noise-counterplan.com/article/15092570.html ・バスラインのビアはリターンパスを確保する https://www.noise-counterplan.com/article/14968717.html などがあります。 ただ、回路全般で抑えるべきポイントと、回路の種類によって抑えるべきポイントがそれぞれございます。また、試作段階ではここまで考えるけど、生産性を考えると、その他パターン設計で抑えるべきポイントが異なってきます。 そこで、当社が運用する「ノイズ対策.com」では、 目的に合わせたプリント基板設計のポイントをまとめております。 ぜひこちらもご覧ください。 |
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