溶液内のサンプルに熱をかけ、ターゲット分子の熱平衡移動による蛍光強度変化と分子自体の蛍光強度変化を捉え、蛍光強度の時間変化を想定します。この蛍光強度変化の度合いは、リガンドが結合している場合と、そうでない場合で変化します。リガンド濃度ごとに蛍光強度変化を測定し、それらの蛍光強度変化の差でシグモイドカーブを描き、Kdを算出します。
Spectral Shift
ターゲットにリガンドが結合すると、蛍光スペクトルが変化します。
この測定手法では、ターゲットに蛍光標識をラベルし、一定量をリガンドの希釈系列と混合、590nmで励起した後、結合状態が蛍光スペクトルの移動として検出されます。この移動検出では、650nmと670nmの2種類の波長で蛍光を検出し、その蛍光強度の比率を縦軸、リガンド濃度を横軸としてプロットし、Kdを算出します。
測定範囲:pM~mM(Kd)
測定時間:Monolith 約10分(キャピラリー24本)
Dianthus 約30分(1プレート 384ウェル)
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