電着塗装の基礎知識、第四回目は【電着塗装の工程】についてです。
弊社ではカチオン電着塗装と絶縁電着塗装を取り扱っていますが
どちらも電着塗装を行う前後に様々な工程があります。
電着塗装自体の電圧調整などももちろん大切ですが、その前後の工程もとても重要な作業です。
今回は電着塗装が完成するまでの工程の一例をご紹介します。
1脱脂 ←今回はここから
2水洗
3超音波水洗 ←ここまで
4表面調整 ←次回
5リン酸亜鉛化成被膜
6水洗
7電着塗装
8水洗
9乾燥焼付
1脱脂
ワークの汚れを取る為の脱脂作業を行っていきます。
この脱脂が甘いと、ワークに汚れや油分が残っている状態で塗装が始まってしまい、塗り上りのクオリティが悪くなります。
2水洗
脱脂液や汚れを取る為、綺麗に水洗を行います。
3超音波水洗
脱脂後さらに細かい汚れを落とすための工程です。
水を超音波により振動させ、ワークに付着した微細な塵・汚れなどを入念に洗浄します。
文字数の関係にて記事を分けさせていただきます。
次回は表面調整~焼付・乾燥までをご説明いたします。
基本情報
|カチオン電着塗装|
SPCC標準板にて(前処理リン酸亜鉛処理(ディッピング))
■色:7分艶黒色 ■耐食性(SST):840h ■硬度:2H以上
■最大寸法:幅3,000mm ×長さ1,500mm × 奥行400mm
■最大重量:250kg
■塗装可能素材:鉄 アルミ メッキ(溶融亜鉛・亜鉛メッキ等)ボンデ鋼板 亜鉛鋼板 銅 ステンレス 等
素材に合わせて最適な条件で自動塗装が可能
|絶縁電着塗装|
■機能:絶縁被膜、絶縁コーティング
■業界:電子部品 半導体 フープ材 モーターコア 等
■推奨膜厚:35~50μm ■メイン樹脂:特殊変性ノボラックエポキシ樹脂
■推奨焼付温度:90~230℃×20~60min以上(被塗物温度)
■耐熱性:270℃
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二葉特殊電着株式会社
TEL 052-739-0661 FAX 052-739-0666
(電話窓口はFGIホールディングスです)
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ホームページ https://www.fgi-holdings.co.jp/fec/
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
用途/実績例 | ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい |
詳細情報
大物・重量物製品を得意としています。(最大重量250kg、最大寸法3mまで)
他社様よりお安くお見積りを出せた実績も多くございます。一度お見積りだけでもいかがでしょうか?
電子部品や半導体への絶縁性を持たせたい場合に最適です。
掲載写真
ブスバー バスバー モーターコア 電子ボックス フープ材
大物重量物も得意としていますが、小物微細部品のカチオン電着塗装も行います。
以前までバレルにて行っていた電着塗装をラック式に切替ました。
専用の治具を考案/制作し、なるべく治具跡が最小になるよう、製品に最適な条件での塗装を行います。
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