表面処理のプロ@二葉特殊電着(株)が【電着塗装の付きまわり性】について徹底解説!
第1、2回で解説した電着塗装の原理によれば、ワーク(※1)の外面から袋状になった内側まで、くまなく塗装することができます。
この内面への膜の付きやすさ、回り込みやすさを「付きまわり性」と呼びます。
これは電着塗料の基本性能を表す重要な管理パラメータの一つと言えます。
※1 ワーク=被塗物
ワークに塗膜が析出すると、塗膜の電気抵抗が増し、塗膜増加速度や電流量が低下していきます。
電着塗膜は最初、ワークの電位の高い表面から生成します。外板面の塗膜抵抗が上昇することにより、塗料粒子はまだ塗膜の生成していない内板へ塗着していきます。
これが電着塗装の付きまわりの原理です。
二葉特殊電着では、防錆力に優れた「カチオン電着塗装」と絶縁性に優れた「絶縁電着塗装」を取り扱っております。
複雑な形状の被塗物や狭い隙間にも、被塗物の全面にむらなく塗膜形成し、防錆力または絶縁性を付与することが可能です。
小型精密部品から大型重量物まで量産実績の豊富な二葉特殊電着へ、お気軽にご相談ください。
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