セルファイン フォスフェイトは核酸結合タンパク質と親和性を持つアフィニティークロマトグラフィー担体です。T7 RNAポリメラーゼは核酸結合タンパク質のためセルファイン フォスフェイトで効率的な精製を行うことができます。
T7 RNAポリメラーゼはRNA合成酵素です。鋳型となるDNAからmRNAを
産生する際に用いられます。
近年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンとして有名になったmRNAワクチンの製造過程において、T7 RNAポリメラーゼがmRNAの合成酵素として用いられています。
セルファイン フォスフェイトおよびセルファインMAX DEAE(弱アニオン交換担体)の2ステップ精製で、T7 RNAポリメラーゼを高純度に精製することができます。
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基本情報
【特徴】
・ベース担体:球状セルロース粒子
・リガンド:リン酸エステル基
・リガンド濃度:0.3 - 0.8meq/ml
・タンパク質吸着量:≧ 20mg/ml-gel (リゾチーム)
RNAポリメラーゼなどの核酸結合性タンパク質とアフィニティー吸着します。リン酸基が負に帯電していますので、エンドトキシンなどの負に帯電した不純物を吸着させません。
定置洗浄は0.2M の水酸化ナトリウムを使用することができます。
このため繰り返し使用することができます。
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