ステンレス鋼の鋭敏化診断(調査)
ステンレス鋼の鋭敏化とは、概ね600°C~800°Cの温度域に一定時間にさらされると、結晶粒界にクロム炭化物が析出することにより、その周囲でクロムが欠乏することにより耐食性が低下します。この現象を確認するためには、鋭敏化診断が有効です。
当社の鋭敏化診断では、以下の手法を用いています。
電気化学試験(JIS G 0580) :電気化学的再活性化率を測定し、鋭敏化の度合いを定量的に評価します。
金属組織観察(JIS G 0571) :金属組織を顕微鏡で観察し、金属組織の状態を確認し、鋭敏化の度合いを定性的に評価します。
これらの診断方法を組み合わせることで、ステンレス鋼の鋭敏化を定量的かつ定性的に評価しています。
また当社では、非破壊での鋭敏化診断も行っております。
カテゴリー項目:金属組織観察、腐食試験・耐食性評価など