川重テクノロジー株式会社

溶解度パラメータを用いた耐液性評価

最終更新日: 2023-07-19 15:27:57.0
NBRの膨潤挙動の予測が可能!溶解度パラメータを用いた耐液性評価についてご紹介

運用実績のある製品の燃料油をアルコール添加燃料油に置換えた途端に、
ゴム部品の膨潤が発端となる製品不具合が発生するケースがあります。

これはゴム部品と燃料油の間の相溶性がアルコールの添加量によって
劇的に変化する濃度領域が存在することと密接に関係しており、相溶性が
高いと膨潤し易くなります

このような不具合を防ぐためには、製品開発の段階からゴム部品と燃料油の
相溶性について試験調査することが必要です。

【解析事例】
<ニトリルゴムとエタノール添加燃料油の相溶性評価>
■内容
 ・ニトリルゴムのエタノール添加燃料油(E0~E100)に対する膨潤挙動について
 浸漬試験結果をもとにHSP解析の妥当性を検討
■結果
 ・膨潤度とHSP距離において良好な相関関係が観測され、HSP解析によりNBRの
 膨潤挙動の予測が可能であることがわかった

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