蒸留、蒸留塔、蒸留装置の理解に必要な基礎知識を、わかりやすく解説!
関西化学が、『分圧、全圧』について解説いたします。
蒸留操作で圧力といえば、ほとんどの場合気体側で制限された圧力をいいます。
空気は主に窒素と酸素、容積比で窒素が約8割、酸素が約2割です。
(モル数の比も同じ)
そこで、空気で膨らんだ風船を考えてみます。風船の中では窒素分子、
酸素分子が激しく分子運動しています。そして風船の内壁に激しく一様
(パスカルの原理)に何回も衝突しています。風船内の圧力はその衝突力といえます。
1モルは、6.022×10^23個の分子の集まりで、すべての気体において
0℃、1atmで 22.4Lです。
すなわち、これは壁に衝突の際1個の分子が壁に与える力は窒素も酸素も
等しいことを意味します。
気体に関して多くイメージしてきましたが、蒸留での気体の取り扱いで
重要な法則は、ドルトンの分圧の法則「全圧P(kPa)=分圧の総和Σpi(kPa)」です。
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