株式会社森環境技術研究所

泥土リサイクル技術ボンテラン工法

最終更新日: 2024-07-12 11:30:29.0
東北大学大学院高橋弘教授と森環境技術研究所が共同で開発した、ため池底泥土・堤体掘削土を原料として高機能地盤材料に再資源化する工法

<技術の概要>
ボンテラン工法は、従来盛土としての使用が不適とされ、ため池に堆積した底泥土、あるいは堤体掘削土を原材料として、高機能地盤材料に再資源化して堤体の改修・補強を行う技術です。

<開発の趣旨・目的>
ため池堤体の改修には強度や遮水性に優れた良質土が必要となりますが、ため池周辺で良質土の入手が困難となっています。一方、このようなため池には底泥土が厚く堆積し、貯水容量の減少や水質の悪化など、ため池機能の阻害や低下の原因になっています。底泥土は粘土・シルト分を多く含み、一般的に含水比が高いため、捨土するにも容易ではなく環境面や経済性の観点からこれを積極的に地盤材料に再資源化する技術が望まれていました。
そこで、ため池底泥土に繊維質系泥土改良材「ボンファイバー」と固化材を投入・攪拌することにより、優れた強度特性、高耐震性および高耐久性等の機能を付加したボンテラン工法を開発しました。
震災以前に本工法により施工した堤防盛土およびため池築堤土すべてにおいて震災被害は無く、平成23年度建設技術フォーラムで「東日本大震災で効果のあった技術」として応募総数165技術の中から6技術の一つに選定されました。

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基本情報

【ボンテラン工法の特長】
● ため池底泥土が原材料となるため、良質土の購入と泥土処分が不要となり、環境負荷の低減と経済性が向上します。

【ボンテラン改良土の特長】
● ため池付近からの土質材料採取不要、良質な粘性土の購入不要
● 泥土を再資源化するため処分費のコストダウン
● クラックの発生を抑制し、乾湿繰り返し・凍結融解に対して高い耐久性
● 耐震性、特に液状化の抑制効果が高い
● ため池の水位が変動しても、高い耐久性
● 既設堤体の間の変形を少なくして密着性を改善

【外部評価】
● 先端建設技術センターより技術審査証明書取得 第2203号
● NETIS登録番号TH-020042-V(掲載期間終了)
● ARIC NNTD 登録番号 0245
● 平成20年内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省が主催する第6回産学官連携功労者表彰において「国土交通大臣賞受賞」
● 平成27年経済産業省が主催する第6回ものづくり日本大賞において「経済産業大臣賞」を受賞
● 令和4年公益社団法人土木学会が主催する「土木技術十二選」に選定 他

価格帯 お問い合わせください
納期 お問い合わせください
用途/実績例 【用途】
● 路体盛土
● 造成盛土
● 堤体盛土
● 地盤改良
● 補強土壁背面土 など

詳細情報

R0013982.JPG
底泥土の状態
BF投入・撹拌_R.JPG
ボンファイバーの投入・攪拌
CIMG3387.JPG
固化材の投入・攪拌(固化材は一般的なセメント系・石灰系を使います)
image248.jpg
改良土の仮置き
R0014023.JPG
改良土の締固め

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