ADCの特性評価は、コンジュゲートされた抗体の複雑性のために困難な場合があり、インタクトレベルでの分析ではLC-MS分析の分解能を制限します。酵素である”FabRICATOR”は部位特的なプロテアーゼであり、ヒンジ領域直下においてIgGを消化し、これはネイティブまたはコンジュゲート抗体の中間レベル(フラグメントレベル)での分析に有用です。ADCと” FabRICATOR”をインキュベートするだけで還元され、小さな断片(25 kDa)のFc / 2、Fc '部位とLC部位の抗体フラグメントが生成します。これにより中間レベル(フラグメントレベル)の高分解能LC-MSにおける複雑性が軽減されます(図1)。”FabRICATOR”の利用により生成され均質な抗体フラグメントの生成により、薬物-抗体比(DAR)・部位占有率・ADCの生体内変化などの重要品質特性(critical quality attributes: CQA)の分析が可能になります。
上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。
バイオシミラーを含む抗体医薬品やADC(抗体薬物複合体)の分析・評価に有用なエンドグリコシダーゼ。
IgGZERO (EndoS)はStreptococcus pyogenes由来のエンドグリコシダーゼであり、IgGのFc領域のN-結合型糖鎖を加水分解します。これはIgGの迅速な脱グリコシル化による複雑性の軽減やFC領域のエフェクター機能の不活性化などに有用です。
この酵素は、ヒトIgG(全てのサブクラス)およびマウス、ラット、サル、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマを含む多くの異なる動物種のIgGを脱グリコシル化します。 この酵素は、他のグリコシル化タンパク質が溶液中に存在する場合でも、IgGのFc領域のグリカンのみを加水分解します。 この酵素は大腸菌で発現され製造されており、Hisタグを含み、その分子量は110kDaです。
IgGZEROの酵素活性は高マンノース型及びハイブリッド型の糖鎖に対しては限定的です(Sjögren et al., 2015)。IgG上のすべての糖鎖構造(glycoform)を加水分解するエンドグリコシダーゼにご興味がある場合は、GlycINATORという製品をお勧めします。
関連情報
ADCの特性評価は、コンジュゲートされた抗体の複雑性のために困難な場合があり、インタクトレベルでの分析ではLC-MS分析の分解能を制限します。酵素である”FabRICATOR”は部位特的なプロテアーゼであり、ヒンジ領域直下においてIgGを消化し、これはネイティブまたはコンジュゲート抗体の中間レベル(フラグメントレベル)での分析に有用です。ADCと” FabRICATOR”をインキュベートするだけで還元され、小さな断片(25 kDa)のFc / 2、Fc '部位とLC部位の抗体フラグメントが生成します。これにより中間レベル(フラグメントレベル)の高分解能LC-MSにおける複雑性が軽減されます(図1)。”FabRICATOR”の利用により生成され均質な抗体フラグメントの生成により、薬物-抗体比(DAR)・部位占有率・ADCの生体内変化などの重要品質特性(critical quality attributes: CQA)の分析が可能になります。
ご要望に応じて調整いたしますので、お気軽にご連絡ください。
お問い合わせ
※お問い合わせをすると、以下の出展者へ会員情報(会社名、部署名、所在地、氏名、TEL、FAX、メールアドレス)が通知されること、また以下の出展者からの電子メール広告を受信することに同意したこととなります。
重松貿易株式会社 大阪本社