血管新生、オルガノイドなどの三次元組織培養に
本装置専用の培養容器(マイクロトランズウェル)を用いることで、培養する組織や細胞層の内部に、血流のように培地を透過させることができます。
【特長】
■本装置ではin vivoに近い環境で細胞培養を行うことによって、次のようなことが期待できます。
(1)組織や細胞塊のより深い部分まで培地を供給でき、より長期間の培養、活性維持が可能になる。
(2)流れによるシアストレスで、血管新生など、静置培養では困難な細胞の力学的応答を観察できる。
(3)上流部の細胞の分泌物質が下流部の細胞に作用し、シーケンスな反応が可能になる。
■送液圧はコントローラーで調整できます。
■培養系が密閉構造になっており培養容器を寝かせた状態で培養できるので、ホルダーごと顕微鏡ステージに載せ、培養容器の側面から培養部を観察することができます(概念図参照)。
■システム全体がコンパクトなので、お手持ちのインキュベーター内に設置し、簡単に灌流培養にトライすることができます。
※足場材を使用する場合、培地が透過しやすいタイプの足場材を選定いただく必要があります。詳細はお問い合わせください。
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用途/実績例 |
【用途】 ・培養実績【1】 HepG2細胞(ヒト肝がん由来細胞株)を播種し、培養20日後のCYP遺伝子の発現量を評価しました。静置培養との比較で、複数のCYP遺伝子の発現量が増加することが確認され、より生体内に近い状態であることが示唆されています。 ・培養実績【2】 本装置のマイクロトランズウェル内にて、アテロコラーゲンスポンジ上で血管内皮細胞(HUVEC)を培養した結果、細胞の一部分で組織化が見られました。 ※GFP蛍光による観察 【データ提供:京都大学工学研究科・マイクロエンジニアリング専攻 鳥澤研究室】 ※実験データを提供いただける方に、システムの貸し出しを行っております。貸し出し条件など詳細はお問い合わせください。 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。 |
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