2軸の振動と温度、さらにワイヤレスノードを用いて消費電流を監視することでモータやポンプ、減速機などの回転機構の故障を特定したり、予測することができる状態監視センサです。
■振動・温度センサ特長
- 得られた振動データをエッジ処理することで上位コントローラの負荷を軽減
- 最大4 kHzの帯域幅まで2軸の振動を検出可能
- ステンレスハウジングとアルミニウムハウジングのモデルを選択可能
■様々な取り付け条件に対応する豊富なマウントブラケット
- 強力な磁石でくっつく!マグネット付きブラケット
- コンプレッサの曲面でもくっつく!曲面用マグネット付きブラケット
- ネジ穴がなくても大丈夫!工業用両面テープキット
■エッジ処理機能搭載
振動データは容量が大きいためそのまま上位コントローラに送信すると処理に負担をかけたり、通信に遅延を引き起こす可能性があります。そういった問題を防ぐため、この振動・温度センサはエッジ処理機能によって得られたデータに対してセンサ内で演算処理を行い、速度のRMS値やピーク値などの実用データに変換してから上位コントローラへ送信しています。
基本情報
■測定対象 :2軸振動および温度
■通信プロトコル :RS-485 / Modbus RTU
:無線接続用1-wireシリアル通信
■保護構造 :IP67またはIP69K
■ハウジング材質 :アルミニウム
:ステンレス
■周囲温度範囲 :-40 ~ +105℃
◎取得データ
【振動】
・X 軸、Z 軸振動速度 0 ~ 46mm/sec
・X 軸、Z 軸周波数 10 ~ 4000Hz
・X 軸、Z 軸加速度
上記の各実効値、最大値
・ X 軸、Z 軸尖度
■サンプリング周期:20 kHz
■精度 :±10%(25℃)
【温度】
■測定範囲 :-40 ~ +105℃
■分解能 :1℃
■精度 :±3℃
価格帯 | 1万円 ~ 10万円 |
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納期 | お問い合わせください |
型番・ブランド名 | 【エッジ処理機能付】振動・温度センサ QM30VTシリーズ |
用途/実績例 | このソリューションによって、タークは設備に関して主に以下の提案が可能です。 ● モータ、ポンプ、減速機などの振動と温度の状態監視 ●上記の機械において振動の速度実効値を用いた簡易診断(相対値診断、絶対値診断および相互診断) ●上記の機械において振動波形を分析した精密診断 【電動機の包括的な状態監視】 振動・温度センサは電流測定センサDX80N2X1W-CM1Lと組み合わせて使用することでモータやコンプレッサなどの電動機の振動、温度、電流を測定し、包括的に状態監視することができます。 DX80N2X1W-CM1Lには1-wire シリアルインターフェースと1mのコネクタケーブルが搭載されているため容易に振動・温度センサを接続でき、ワイヤレスで状態監視データを上位デバイスへ送信できます。 モータやコンプレッサの振動、温度及び電流値を遠隔でモニタリングすることで突発的なダウンタイムの予防が可能になります。 |
ラインナップ
型番 | 概要 |
---|---|
QM30VT2 | RS-485/Modbus RTU対応|振動・温度センサ|アルミニウムハウジング|保護構造:IP67|ケーブル:2 m |
QM30VT2-SS-9M | RS-485/Modbus RTU対応|振動・温度センサ|ステンレスハウジング|保護構造:IP69K|ケーブル:9 m |
QM30VT1 | 1-wire シリアルインターフェース対応|振動・温度センサ|アルミニウムハウジング|保護構造:IP67|ケーブル:2 m |
QM30VT1-SS | 1-wire シリアルインターフェース対応|振動・温度センサ|ステンレスハウジング|保護構造:IP69K|ケーブル:2 m |
詳細情報
予兆保全とは、モータなどの重要な部品の状態を把握することで設備のメンテナンス需要をより正確に予測し、予防保全に必要なコストや事後保全に必要なダウンタイムを最小限に抑える保全活動のことです。
【予防保全】
機械の製造元が提供する定期的なメンテナンス計画やベテラン工員の勘や経験に頼って問題が起こる前に点検や交換を行う保全活動のことです。
従来、プラント管理者は計画的かつ定期的に部品交換や点検を行っていました。ただしこのメンテナンス計画は機械が消耗する時期の見積もりにすぎず、実際の状態を把握しているわけではありません。
また多くの場合まだ使える部品を交換しており、コスト増加につながっています。
【事後保全】
機械が故障してしまった後に生産設備を停止し、交換と修理などを行う保全活動のことです。
機械は軽微な不具合が蓄積して突然故障してしまうことがあります。
そうなると事後保全が必要となり、予期せぬダウンタイムが発生します。
予期せぬダウンタイムは生産計画に影響を与え生産効率を下げます。
予兆保全はこれらの問題を回避し、時間とコストを節約するのに役立ちます。
状態監視は、機械のパフォーマンスの変化を識別できるようにすることで予兆保全において重要な役割を果たします。
【振動の監視】
機械の状態を把握する上で非常に重要な要因の1つが振動です。機械の振動は多くの場合、不均衡や不整合、部品の緩み、摩耗などによって引き起こされます。
機械の振動が大きくなると、最悪の場合機械が故障する可能性があります。振動の発生源となるモータやポンプ、コンプレッサなどの振動状態を監視することで機械が故障する前に問題を検出し、計画外のダウンタイムの発生を減らすことができます。
振動センサーは通常、RMS速度を測定します。RMS速度は機械の広い範囲の周波数にわたって振動の最も均一な値を提供し、機械全体の状態を示します。
【温度の監視】
もう1つの重要な要因は温度変化、つまり過熱です。
ほとんどの場合、振動の発生源となる電動機では熱も発生しているため温度変化を監視することで予兆保全に役立てることができます。
タークの提供する振動センサはこの振動と温度を同時にモニタリングします。
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