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表面処理技術 「フッ素樹脂PTFEの低摩擦性とは」

UPDATE   最終更新日: 2024-11-18 08:06:44.0
なぜ、フッ素樹脂は摩擦係数が小さいのか。フッ素樹脂PTFEの低摩擦性に注目してご紹介します。

■摩擦とは
 摩擦は、2つのモノが接触し相互に運動するときにモノ同士の表面に発生し
 ます。その際に生じる抵抗の力(妨げる力)を摩擦力と呼びます。摩擦は
 静止摩擦力と動摩擦力とがあり、動き出すまでの抵抗の力を静止摩擦力、
 動き出してからの抵抗の力を動摩擦力といいます。

■PTFEの特長
 フッ素樹脂PTFEは他の樹脂に比べて摩擦による抵抗が極めて小さい特
 長があります。PTFEの静摩擦係数は0.04程度と小さく、小さな力で接
 触する2つのモノを動かすことができます。

■フッ素樹脂(PTFE)の低摩擦性
 フッ素樹脂(PTFE)は摩擦係数が小さく固体潤滑材としても利用され
 ます。PTFEは、炭素原子の周りにフッ素原子が隙間なく取り囲んだ状
 態になっています。分子表面のフッ素原子の自由エネルギーは小さく、分
 子が対象構造で極性が極めて小さい特長をもっています。
 PTFEの摩擦係数が小さい理由として、このような分子構造が影響して
 いると考えられています。

■フッ素樹脂PTFEの摩擦係数が低いわけ
 →続きは基本情報項目をご確認ください。

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基本情報

■フッ素樹脂PTFEの摩擦係数が低いわけ
・PTFE分子内の原子間結合力が大きいため、PTFE分子と接触する
 相手材の分子間力が小さくなる。
・摩擦(滑ること)によりPTFE分子が相手材に微量付着してPTFE
 同士の滑りとなる。
・PTFE分子の表面が凹凸が少なく滑らかな構造になっている。
・PTFE分子の配向により摩擦の抵抗が緩和されやすい。

このような理由からフッ素樹脂PTFEは潤滑性に優れていると考えられ
ています。

■フッ素樹脂コーティングによる低摩擦コーティング
 フッ素樹脂は、コーティングによりフッ素樹脂を金属などの表面に被膜に
 できます。
 フッ素樹脂コーティングを施すことで、フッ素樹脂の特長を部品や設備に
 利用でき、製品を滑りやすくしたり、装置の一部に潤滑性を与えること
 で、生産性の向上や工程トラブルの防止が期待できます。

※詳しくはPDFをダウンロードしてご確認ください。

価格帯 お問い合わせください
納期 お問い合わせください
用途/実績例 ■テフロンコーティングの使用用途
 食品用機器・・・練り機、ロール、焼き型など
 産業用非粘着分野・・・攪拌機、遠心分離機、ヒートシーラ、成形用金型、ロール類
 化学プラント・・・配管、タンク類、バルブ、ポンプ類など
 半導体製造装置・・・めっき治具関係、はんだ治具、半導体製造ライン等
 潤滑関係・・・ベアリング、ピストンリング、精密機器部品、エスカレーターガイド等
 OA機器・・・定着ロール、分離爪など
 絶縁関連・・・各種電極、精密機器部品、碍子など
 航空宇宙産業機器・・・成形用部品など

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