株式会社アントンパール・ジャパン

リチウム電池材料のICP分析のための酸分解方法(レシピ)と検証

最終更新日: 2021-07-02 12:01:43.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

加圧分解チャンバーを搭載したMultiwave 7000は、様々なリチウムイオン電池材料を簡単に分解できます。
リチウムイオン電池の化合物の元素分析は、組成分析にはICP-OES、不純物分析にはICP-MSで行いますが、どちらも十分に分解されたサンプルが必要です。
定評のあるPDCを搭載したMultiwave 7000は、最高300 °Cという高度な温度レベルを実現し、サンプルの完全分解を可能にします。
リチウムイオン電池は、正極材料であるリチウム化金属酸化物やリン酸塩、負極材料である炭素質材料、そして適切な電解質で一般に構成されています。電解質は、有機炭酸塩と導電性塩(主にLiPF6)の十分に定義された配合で構成されています。セパレーターには、電気的には絶縁されていますがリチウムイオンに対して透過性のある薄いポリマーホイルが使用されています。
異なる全分解の難易度を示すために、以下の市販サンプルを選択しました。
• 正極材料: LMO、NMC111、LFP
• 負極材料:
黒鉛(電池グレード、粒度 <20μm)、10% Siを含むSi/C複合材料、LTO
• コーティングなし、およびAl2O3コーティングのセパレーターホイル
• カーボンブラック(99+ %)

関連情報

マイクロ波前処理装置 Multiwave 7000
マイクロ波前処理装置 Multiwave 7000  製品画像
【サイズ】
 横幅:50cmm x 高さ:47cm x 奥行:80cm
 ※冷却装置など、付帯設備は不要です。写真の本体だけで分解可能です。

【装置仕様】
 温度:最大300℃ 圧力:最大199bar 出力:最大2000W
マイクロウェーブ 試料調整装置 Multiwave 5000
マイクロウェーブ 試料調整装置 Multiwave 5000 製品画像
Multiwave 5000は、難分解試料の前処理に優れ、充実した反応制御機能を装備しています。
様々なアクセサリーにより、1台のシステムで分解、溶出、酸素燃焼、溶媒抽出、乾燥、濃縮、UV分解が可能です。

■反応容器■
多様な容器とローターにより柔軟性の高いプラットフォームが構成され、多種多様な有機物と無機物サンプルタイプに応じて最適なシステムを選択できます。

■圧力と温度制御■
性能と安全性を高いレベルで確保するために、全ての容器の圧力と温度を制御します。

■酸分解ローター■
高性能の分解に適したローターをお選びいただけます。

■特殊なソリューション■
サンプルに特殊処理が必要な場合もあります。
分解に代わる効率的なメソッドが用意されています。
自動マイクロ粘度計 Lovis 2000 M/ME 2次電池材料
自動マイクロ粘度計 Lovis 2000 M/ME 2次電池材料 製品画像
【仕様】

粘度
粘度範囲.....................0.3~10、000 mPa.s
繰り返し精度.....................................0.1%以内
精度........................................................0.5%以内

温度
温度範囲......................................+ 5~100℃
繰り返し精度.......................................0.005℃
精度.............................................................0.02℃

測定時間
分解能.....................................................0.001秒
精度...............................................................0.05%

電池・バッテリー・電子材料の不純物試験 微量元素分析の前処理装置
電池・バッテリー・電子材料の不純物試験 微量元素分析の前処理装置 製品画像
・横幅:50 cm 高さ:47 cm 奥行:79 cm
・温度:最大300℃ 、 圧力:最大199bar、 出力:最大2000W
・最大サンプル数:28

サンプル例:酸化イリジウム( IrO2)、タングステン酸セシウム(Cs2WO4)、リチウムランタン酸化ジルコニウム(LLZO、Li7La3ZrO12)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、 酸化チタン(TiO2)、 酸化アルミニウム(Al2O3)、  窒化ホウ素(BN)、 窒化アルミニウム(AIN)、 窒化ケイ素(Si3N4)、 窒化ガリウム(GaN)、 ジルコニア 、ニオブ化合物(Nb) など

・フッ化水素酸不使用、過塩素酸不使用などのリクエストにも対応実績多数。
最新版アプリケーションカタログ『電池材料』<評価等の手法を掲載>
最新版アプリケーションカタログ『電池材料』<評価等の手法を掲載> 製品画像
もくじ(一部抜粋)

◆機械特性(TMA/DMA)- 温度湿度依存性評価
◆スラリーの塗工性、分散性評価 - 安定性、凝集、解砕
◆表面電位測定 - 分散安定性
◆粒子径、ゼータ電位測定 - 電極スラリーの凝集体の評価、分散安定性
◆耐熱性評価、細孔径分布 - 活物質内のリチウムイオン拡散抵抗評価、電極内での粒子間空隙の評価
◆耐熱性評価、比表面積測定 - 透過流量評価、シャットダウン挙動
◆電極のコーティングの密着性、傷つきやすさの評価 - 耐久性、容量に影響
◆表面の形状測定 - コーティング組成の局所的な違い、不純物の混入、膜厚の不均一を可視化
などなど

ぜひアプリケーションカタログをダウンロードしてご覧ください。

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