電子機器の製品の機能を大きく左右する回路設計は、みなさま自社内で行われることが殆どかと思います。
しかし、昨今は急遽立ち上げが必要でメイン回路以外の部分を外部に委託したり、あるいはそもそも新しい機能であるため知見を借りながら進めたい、といったこともあるかと思います。
ポイント1:仕様書がベストだが、必ずしも必要ではない
まず1つ目は、「仕様書」を用意して頂くことです。
改めて、仕様書について整理すると、
「そのプリント基板がどのような製品に使われ、どのような用途で使われ、どういった機能を持ち、どんな構成なのか」を明記したものであり、回路設計を進めていく上で非常に重要な資料です。
仕様書の書き方はお客様により様々ですが、
・製品概要・見積仕様・要求仕様・PCソフト構成(ハード、ソフトを含めるのか)・基板仕様
が書かれているのが一般的です。
「仕様書がないと、やはり依頼は難しいか・・・」と思われた方、ご安心ください。
仕様書がない場合でも、「製品イメージ図」「製品概要」の2つを押さえていただいていれば大丈夫です。
その内容を元にヒアリングを行って、進めることが可能です。
基本情報
【実際の質問内容】
1.製品概要
例)どのような用途で使用されますか?
2.入出力
例)どのような信号を入力して、処理をして、どのような出力をしますか?
3.使用環境
例)屋内で使用でしょうか。または、屋外に設置されますか?
使用温度範囲を教えてください。
4.電源
例)電源はAC100Vでしょうか?それともDCでしょうか?
それとも、上記以外でしょうか。
5.回路構成
例)デジタル回路、アナログ回路、デジタル・アナログ回路混在どれになりますでしょうか。
6.マイコンを使用
例)マイコンを使用しますか?
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
用途/実績例 | ポイント2:どこまで任せ、どこまでやるのかの線引きを決めること 2つ目は、「外注先と緊密なコミュニケーションを取りながら進めること」です。どこまで任せ、どこまでやるのかの線引きが重要です。その上でのコミュニケーションが必要となります。 稀にですが、「仕様書に関する打合せを最初にしただけで後は丸投げ」というケースもあります。 しかし、どんな基板の製作を行うにしても修正は付き物で、前後の工程をすり合わせて進めていく必要があり、回路設計者だけで完結することは難しくなります。そのため、回路設計を円滑に進めていくためにも、「緊密なコミュニケーションを取りながら進めていくこと」がポイントです。 以上、「『回路設計を外部委託したい・・・』そんな時の2つのポイント」について記載いたしました。 ポイントとしては、1つ目に仕様書の準備、2つ目に緊密なコミュニケーション、お伝えいたしましたが、まずはご依頼先にご相談することをおすすめいたします。なおアート電子では、プリント基板の回路設計だけでなく、パターン設計、ノイズ対策、実装とトータルサポートさせていただきますので、お困り事がございましたら、何でもお気軽にご相談下さい。 |
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