当技術資料は、試薬添加酸分解等自動前処理装置「DEENA」を用いて
米(玄米及び精米)や稲穂における、硝酸還流法を用いた自動前処理について
考察しています。
米に含有するカドミウムについては、これまでは1ppm (mg/kg)を
規格基準としていましたが、平成22年4月に食品、添加物の規格基準の一部を
改正する件が交付され、米(玄米及び精米)に含有されるカドミウム及び
その化合物にあっては、0.4ppm (mg/kg) 以下と規格が改正されました。
従来法として湿式分解であれば、硝酸や硫酸、過塩素酸を使用する方法が
用いられますが、分析に手間と時間がかかり、多検体を迅速に処理することは
困難でした。
そこで、酸添加、撹拌、メスアップ等作業をPC 制御にて全自動で行うことが
できる「DEENA」を用いて、米(玄米及び精米)や稲穂における、硝酸還流法を
用いた自動前処理を検討しました。
【掲載内容】
■目的
■概要
■使用装置/試薬
■分析フロー 他
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基本情報
【使用装置の基本性能】
<DEENA60 本体>
■試薬等の自動添加(最大8種類の試薬が搭載可能)
■シェーカーによる撹拌
■ホットプレートによる加熱
■放冷
■内部標準液やスタンダード等の自動添加
■超音波高さセンサーを用いたメスアップ
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