最終更新日:
2024-02-13 11:01:56.0
【ニュース 2024/2/13 】コスト、時間、手間を削減する規格型梁接合金物で中大規模建築物の木造化を推進
◆脱炭素で混構造が増加
住友林業株式会社は2月2日、株式会社カナイグループと、木造の小梁を、RC造や鉄骨造の大梁や柱と接合する混構造建築の梁接合金物を2024年1月に発売したと発表しました。
近年の脱炭素の取り組みにより、RC造や鉄骨造の中大規模建築に木造を取り入れた混構造が増えています。
しかし混構造の接合金物は戸建て用の規格品では対応できないため特注品が必要となり、コスト、手間、時間を要し、木造化普及への足かせとなっていました。
そこで両社は共同で実験を続け、汎用性が高い規格型接合金物を開発。量産体制も整え、これを普及させることで、中大規模建築物の木造化を進めるとしています。
◆6種類に規格化
今回の金物は、構造上の要求性能や梁断面の大きさに合わせて6種類に規格化されているため、特注品に比べて大幅にコストダウンでき、接合部の設計作業も省略できます。
また取り付けは鉄骨造と共通の高力ボルト接合が可能なため、木造の小梁を導入しやすくなります。さらに、両社の社内実験で高い耐力が確認されるとともに、ピン接合を実現し、接合部の耐火性能も規格化。第三者機関による性能評価も取得済です。
基本情報
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