TC-PRISMAは多元系合金の析出物の核生成、成長、粗大化を同時進行で計算するツールです。
熱履歴を考慮した時効処理や析出硬化に寄与する析出物の計算を扱うことができます。また、2020年のアップデートでは降伏強度の計算モデルが追加され、降伏応力への時効時間の影響を評価できるようになりました。
TC-PRISMAは合金設計ツールThermo-Calcの拡張モジュールです。画面上に表示される設定や入力項目を指定する簡易的な操作で計算を行うことができます。
【計算例】
〇粒径分布 〇平均粒径 〇数密度
〇体積分率 〇母相の組成 〇降伏強度
〇核生成速度 〇TTT図 〇CCT図
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基本情報
TC-PRISMAはLanger-Schwartz理論とKampmann-Wagnerの数値解法 を元に構築されています。Thermo-Calcの熱力学データや動力学データ、その他物性値を用いて計算を行うことができます。
【熱力学(動力学)データベース】
Thermo-Calcが提供する熱力学(動力学)データベースは、各国の諸機関で開発されています。
実験を基に厳しく検証されており、信頼性には定評があります。
〇Fe基合金 〇Ni基超合金 〇Mg基合金
〇Ti基合金 〇Cu基合金 〇はんだ
〇Si基合金 〇Al基合金 〇高エントロピー合金
〇汎用データベース
【関連ソフトウェア】
〇統合型熱力学計算ソフトウェア Thermo-Calc
〇拡散モジュール DICTRA
〇合金組織予測ソフトウェア MICRESS
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