Thermo-CalcはCALPHADに基づく熱力学計算ソフトウェアで、60か国以上の研究機関や大学・民間企業で利用されており、18,000以上の査読付き論文や1,000以上の特許に引用されています。
合金設計・プロセス設計で基本となる状態図のほか、様々な計算機能・データベースを有しております。本ソフトウェアを活用していただくことで、以下のような計算・活用が可能です。
〇材料特性(粘性, 電気伝導度, 降伏応力など)評価
〇熱処理(溶体化, 時効, 均質化処理等の温度や時間の評価)
〇冶金プロセス(高炉・転炉・電炉プロセス)
〇溶接性・接合性
〇鋳造・凝固挙動
〇腐食
〇メッキ・コーティング
〇破断解析
〇積層造形
〇リサイクル・スクラップ
拡張モジュールにより拡散や析出のような速度論の計算も扱うことができます。
また、熱力学データとフェーズフィールド法を連携し、ミクロスケールの組織変化を予測することも可能です。
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基本情報
【熱力学データベース】
Thermo-Calcが提供する熱力学データベースは、各国の諸機関で開発されています。
実験を基に厳しく検証されており、信頼性には定評があります。
〇Fe基合金 〇Ni基超合金 〇Mg基合金
〇Ti基合金 〇Cu基合金 〇はんだ
〇Si基合金 〇スラグ、酸化物 〇水溶液
〇Al基合金 〇貴金属 〇高エントロピー合金
〇核燃料 〇汎用データベース
【拡張モジュール】
速度論や製鋼プロセス、鉄鋼材料向けの計算モデルなどを扱う拡張モジュールが用意されています。
〇拡散モジュール DICTRA
〇析出モジュール TC-PRISMA
〇冶金プロセスモジュール
〇鉄鋼向けプロパティモデル
【プログラミングインターフェース】
Thermo-Calcの熱力学平衡計算ルーチンを、ユーザが作成したプログラム中で利用するためのプログラミングインターフェースが用意されています。
〇TC-Python
〇TQ-Interface
【関連ソフトウェア】
〇合金組織予測ソフトウェア MICRESS
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