株式会社アイテス

カーボン材料のラマン分析

最終更新日: 2022-05-20 13:41:25.0
ラマンスペクトルを測定!カーボン材料の構造や結晶性に関する情報を得る事が可能

カーボン材料はグラファイト、活性炭、カーボンファイバーなど様々な
ものがあり、リチウムイオン電池の負極活物質や、導電性プラスチック用
添加剤、インク、CFRPなどの用途で幅広く使用されています。

当社では、ラマン分析によりカーボン材料の構造の違いを評価。
CB、活性炭ではグラファイトに比べGバンドのピークがブロードになり、
半値幅が大きくなりました。

これは、結晶子サイズが異なる事を示しており、グラファイトはCB、活性炭
より結晶子サイズが大きい事が分かります。

【カーボン材料によるラマンスペクトルの違い】
■グラファイトは1580cm-1付近のGバンドが強くシャープに検出
■グラファイトの単位格子である六員環構造の崩れや、積層状態の
 網面がより無秩序に重なりあっている事を示す
■CB・活性炭では、グラファイトに比べGバンドのピークが
 ブロードになっており、半値幅が大きい
■グラファイトはCB、活性炭より結晶子サイズが大きい

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