サーマルマスフローをご使用いただくに当たり、その測定原理をご理解いただくことは非常に重要です。高精度かつ安定したプロセス条件の設定はもちろんの事、トラブルの解決や早期発見に非常に有益です。
センサーはチューブ中央に配置されたヒータHとその両側に等距離に配置された温度センサーT1とT2で構成されています。ヒータには適正にコントロールされた電力が常時供給されて発熱しています。センサーチューブ内に流れがないときにはヒータからの熱が温度センサーT1とT2に平等に伝わるため両者は同じ温度となります。しかしセンサーチューブ内に図の矢印方向(順方向)の流れがある場合は、流体が熱を運ぶためT1の部分では熱が奪われて温度が低下し、T2の部分では熱をもらって温度上昇します。
ここで結果として生じるT1とT2の温度差はセンサーチューブ内の流体の質量流量の関数となります。これを適正に処理して質量流量を表わす電気信号として出力します。(一部を抜粋してご紹介しております。)
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