IC を使えば、どんなイオンでも測れるというわけではありません。イオン交換分離-電気伝導度検出で測定の場合には、移動相中や検出時点でイオン化していないものは測定できません。試料中でイオンとして存在していても,注入して移動相と混合した途端に析出(沈殿) したり、化学形態が変わってしまうものは測定することができません。さらに、サプレッサでイオン化が抑制されてしまうものも高感度検出することはできません。
IC で測定可能なイオンは多数ありますが、他の分析手法の追従を許さない分野は、陰イオンの一斉分析です。ハロゲン化物イオン(F-,Cl-,Br-) やNO2-、NO3-、SO42-、PO43- 等をppb (μg/L) で測定することができます。また測定条件を選択することで...
IC で測定可能なイオンは多数ありますが、他の分析手法の追従を許さない分野は、陰イオンの一斉分析です。ハロゲン化物イオン(F-,Cl-,Br-) やNO2-、NO3-、SO42-、PO43- 等をppb (μg/L) で測定することができます。また測定条件を選択することで...