株式会社日本プロトン

【技術資料】樹脂の高性能化に貢献する表面処理技術

最終更新日: 2017-02-01 16:02:18.0
成形する樹脂が高性能・高機能化し、過酷な環境下に置かれる事が多い金型。離型性・耐摩耗性・耐食性などを機能性表面処理技術により改善

当社が保有する100種類以上に及ぶ機能性表面処理技術「プロトニクスシステム(R)」は、1990年に登録商標権を取得しました。ここでは皮膜・マイクロブラスト技術・皮膜特性や代表的な改善例をご紹介します。

【改善事例】
○離型性、非粘着性の向上
金型製品部、ゲート、スプルーなどに施工することにより、離型性、流動性を向上。

○摺動性、耐カジリ性の向上
金型スライド部、エジェクタピン、スリーブなどに施工することで、金属同士部の摺動性、耐カジリ性を向上。

○耐摩耗性、流動性の向上
ゲート部、ノズル内径部などに施工することにより、フィラー入り樹脂などによる耐摩耗性、流動性を向上。

○耐食性の向上
金型および関連パーツに施工することにより、成形材料から発生するガスから耐食性を向上させ、冷却水穴への施工により冷却効果も安定化。

○金型水冷穴の耐食性向上
金型の冷却水路のみに表面処理を施し、金型寿命のアップ、成形条件の安定化に貢献。

○肉盛り、寸法調整
バリ対策、寸法調整など皮膜によって数十μmまでの精密な肉盛り調整が施工可能。

【続きはダウンロードにてご覧下さい】

基本情報

離型性とは表面に粘着や焼き付きを起こさない性質を表し、非粘着性ともいいます。フッ素樹脂コーティングのフライパンやホットプレートなどが焦げつきを起こさないのはこの特性によるものです。

・before
医療用PE系樹脂成形において、金型の腐食による成形不良が問題となっていた。
→◎After
金型腐食が皆無となり、連続成形が可能となった。

・before
PP樹脂射出成形用コアピンにて離型性が悪く、変形による不良が多発していた。
→◎After
離型性が飛躍的に向上し、変形不良が皆無となった。現在20万ショットノーメンテで量産中。

・before
シリコンゴム射出成形にて、離型性が悪く、離型剤を使用し、手動にてエアブローを用い脱型させていた。
→◎After
離型剤無しで、エアブローを用いず脱型可能となり、生産効率が50%改善された。

上記のように、メンテ削減や処理能力のUPに繋がり、大きなメリットがあります。

【詳しくはカタログダウンロード、またはお気軽にお問い合わせ下さい】
※日刊工業新聞社発行 型技術 第29巻 第8号掲載内容

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用途/実績例 ・PP樹脂射出成形用コアピン
・シリコンゴム射出成形
・ロボット溶接用トーチノズル
・ウレタンゴム成形
・樹脂ペレット再生用設備の押出用スクリュ
・シリコンゴム成型用金型
・事務用品用熱溶着金型
・PE樹脂射出成形

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