【概要】
トルクとは、物体を回転させる力のことです。
部品を締結する際に、ねじを回転させて締め付けると、被締結物には圧縮力、締結物には引張力が働き、部品が固定されます。
トルクは弱すぎるととねじが緩み、反対に強すぎるとねじが破損する危険性があり、適切なトルク管理が必要となります。
トルクの管理にはトルクレンチが使われます。
締結されているねじトルクの測定方法として、増締めトルク法と、戻しトルク法があります。増締めトルク法は、A点測定、B点測定の2種類になります。
【特長】
1.増締めトルク法
●A点法
締結されているねじを締め付け方向に回転させ、静摩擦に打ち勝ちねじが、回転し始める瞬間のトルク値を読み取る方法です。
●B点法
締結されているねじを締め付け方向に回転させ、ねじが回転し始めた瞬間の力を保持して、その状態からさらに力を加えた時に、ねじが再び回転する瞬間のトルク値を読み取る方法です。
2.戻しトルク法
締結されているねじを緩み方向に力を加え、ねじが回転する瞬間のトルクを読み取る方法です。実際のトルク値より低い値となります。
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