ヒトの腸内環境を再現するデバイス製作を通じ、新薬の開発期間短縮と開発コストの削減を目指す!
2018年、東京大学化学システム工学科酒井・西川研究室は、AMEDが推進する人体模倣プロジェクトの一環で、ヒトの腸内環境を再現するデバイス「腸管MPS (Microphysiological System)」の開発を行っていました。
創薬実験に使用するiPS細胞を培養するプレート内で、腸管内の血流と蠕動運動を再現するため、当初は研究室内で手作りしたり、製薬メーカーへ試作を依頼しました。しかし、量産予定が無く、複雑な制御が必要な試作品が製作できる企業は見つかりません。
そこで相談を受けたのが、微小流体制御と少量多品種・カスタマイズ生産に強みを持つ高砂電気工業でした。
血流の再現には、すでに社内で開発されていた灌流デバイス(培養液を流し続ける培養装置)を利用。しかし、蠕動運動の再現には要求に合う速度で動作するバルブがなかったため、バルブを使ってプレート内に空気を送り、空気圧で培養膜を動かすというアイデアをもとに、試行錯誤。
そして、ついに2019年1月、小型ながら流量の調整が可能なマイクロニードルバルブと定量ポンプを組み合わせ、培養膜をリクエスト通りのスピードで動かすことに成功しました。
【3D灌流培養システム】
・in vivoに近い培養環境をウェル内で実現!
・肝臓・神経細胞・心筋などの三次元組織培養システムとして最適。
・お手元のインキュベーターで簡単に灌流培養がトライできます。
・シアストレスの強さをコントロールできます。
・一般的な6ウェルプレートに対応できます。
【マイクロニードルバルブ MNVシリーズ】
・1 μl/min以下の微小流量を手動で調整可能!
・流量を絞ることで、ポンプの脈動を軽減します。
・接液部には耐食性に優れた素材を使用しています。
【6チャンネルポンプ】
・小型でありながら、1~6種類の液体を同時に送液できます。
・チューブの交換が簡単にできます。
・最小流量0.23 μl/min のコントロールが可能なステッピングモータータイプもございます。
・同一ロットのチューブであれば、6本のチューブ間の送液ばらつきは±10%以内です。
【定量吐出ポンプ PKPシリーズ】
・最大吐出量が500μlの定量吐出ポンプです。
・1ショット当たり吐出量調整幅は50〜500μlで、手動調整ができます。
価格情報 | 未定 |
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用途/実績例 | 人体模倣プロジェクトの一環で、東京大学化学システム工学科酒井・西川研究室が行う、ヒトの腸内環境を再現するデバイス「腸管MPS (Microphysiological System)」の開発に貢献。 |
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製品採用事例No.7【東京大学様】新薬開発への貢献
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高砂電気工業株式会社