フッ素樹脂”PTFE”と”ETFE”の特長の違いを解説します。
■樹脂名
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
■特長
フッ素樹脂の中で最初に発見されて開発された樹脂です。連続使用温度が
260℃で耐熱性のほか、低摩擦特性、非粘着性に優れています。溶融粘度が
高く、射出成形は難しい樹脂ですが、フライパンやホットプレートなどの
コーティングとしても利用されています。
■樹脂名
ETFE(テトラフルオロエチレンエチレン共重合体)
■特長
ETFEは、パーフルオロ系フッ素樹脂とは異なり、分子構造中に水素原子(H)
を含みます。そのため、PTFEやFEPなどと比べて耐薬品性や耐熱性は低く、
連続使用温度はPTFEの260℃に対してETFEは150℃です。
一方で、ETFEの機械的強度は高く、低融点で加工ができるため、
耐食ライニングや耐摩耗性が必要な用途で利用されています。
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基本情報
【テフロン樹脂、フッ素樹脂の特性】
■非粘着性
付着性の強い粘着物に対しても離型がよく、付着しないか、または、付着しにくい性質のことです。
■撥水・撥油性
表面に水や油がついても良く弾きます。よって汚れがつきにくく簡単に洗浄できます。
■耐熱性・耐寒性
樹脂の中では耐熱性が高く、高温(260℃)に耐えます。また-260℃の低温にも耐えます。
■低摩擦性
滑りやすく低い摩擦係数をもっています。また、潤滑性に非常に優れています。
■耐薬品性
酸やアルカリ等の化学薬品に侵されたり、腐食することがほとんどありません。
コーティングの場合、被膜が薄いと被膜はおかされませんが、薬品・溶液が被膜を浸透して基材を腐食させますので、被膜を厚くして基材の腐食を防ぎます。
■電気特性
絶縁耐力(絶縁破壊の強さ)、体積抵抗率、表面抵抗率は大きく、電気絶縁性に優れます。
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