デクセリアルズ株式会社

【技術資料】素材の新たな可能性を拓く「微細加工技術」の最前線

最終更新日: 2022-09-12 15:36:18.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

関連情報

存在に気づかないほどの透明度の高い反射防止フィルムができるまで
存在に気づかないほどの透明度の高い反射防止フィルムができるまで 製品画像
【ブルーレイディスク向け技術を応用】
モスアイ構造をフィルム上に形成するにはいくつかの方法があります。多くのメーカーが採用しているのが
「陽極酸化法」という手法です。陽極酸化法はアルミ製の板を酸性の液体に浸し、電気を流すことで起こる
化学反応を利用して、板の表面全体に数多くの微細な穴を自然形成します。

それに対して私たちは、前身のソニーケミカル時代から蓄積したブルーレイディスクの製造に用いられる
技術を応用することで、モスアイ構造に代表される微細構造を成形する方法を独自に開発。

ブルーレイディスクやDVDに代表される光学ディスクは、その表面にある小さな連続する凹み(ピット)によって
情報を記録しています。微細構造を持つ反射防止フィルムの製造においても、まず形状転写の版となる円筒
(ロール)原盤を準備します。

当社ではロール状の材料にレーザー描画によるリソグラフィー技術を用いて微細な凹凸を規則正しく配列した
「マスターロール」と呼ばれるロール原盤を製作しています。

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精緻な微細構造を生み出すインプリント技術
精緻な微細構造を生み出すインプリント技術 製品画像
【ロールtoロール方式のインプリント技術の流れ】
最初に、ロールから巻き出されたベースフィルムにディスペンサーでUV硬化型樹脂を塗布します。
次に円筒原盤を通り抜ける際に塗布した樹脂部分に型が転写され、同時にUV光(紫外線)で樹脂を硬化。
これにより、フィルム表面には原盤どおりの微細加工が施され、フィルムは再びロール状に巻かれて
製品となります。なお、原盤には硬化した樹脂がきれいに剥がれるよう、「離型処理」と呼ばれる
表面処理がされています。

このロールtoロール方式のインプリント技術を実現するには、円筒原盤に精度の高い微細加工をする
技術をはじめ、装置内の湿度や温度の管理、UV照度、ロールの走行制御、塗布する樹脂の厚みや組成、
粘度など、厳密に調整しなくてはならない要素が多岐にわたります。

当社にはロールtoロール方式のインプリントの生産において長年のノウハウがあり、蓄えてきた知見と
実績が圧倒的な強みとなっています。

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インプリント技術の核心、原盤加工技術
インプリント技術の核心、原盤加工技術 製品画像
【精密機械加工の驚異の加工精度】
精密機械加工による原盤製作では、小さいもので単位の微細構造形成が可能で、
高い精度での加工を実現しています。円筒原盤はステンレスや鉄などの金属を母材とし
その長さは1600mmと大きく、一度に大面積に対して微細構造を転写することが可能です。

精密機械加工で重要なのが、加工環境の制御です。加工中に室内温度が1℃上がると、
長さ1600mmの金属の場合、熱膨張でおよそ20µm(0.02mm)長くなります。
加工したい微細構造が数µmサイズであるとすると、とても無視できない変化となります。

また、バイトで切削している部分では摩擦熱なども発生します。高精度に機械加工を
行うためには安定した加工環境が欠かせません。当社では無人での自動加工はもちろん
室温、母材温度など加工精度に影響を与える数多くのパラペーターをシビアに制御し、
意図する形状を高精度に加工しています。

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反射防止フィルム モスアイタイプを活用した医療用シールド材の特長
反射防止フィルム モスアイタイプを活用した医療用シールド材の特長 製品画像
【モスアイ構造付きフィルムを使ったフェイスシールドのメリット】
一般的なPET製シールドより圧倒的に高い98~99%の光透過率を実現できることから、使用にともなう
視覚の疲労を大幅に抑えることが可能です。実際に当社モスアイフィルムを貼った医療用シールドをつけて
診療にあたる医療従事者のアンケートには「着けていることを忘れる」という声が複数寄せられました。

また、デクセリアルズの反射防止フィルム モスアイタイプの大きな特長の一つが「曇りにくい」ことです。

フェイスシールドが曇る現象は、呼気中の水蒸気がフィルムについて結露することが原因です。
モスアイ構造付きフィルムは非常に親水性が高く、水蒸気がついてもと一瞬で広がり、水滴の形を
とることがありません。繊細な指先の作業が求められる医療の現場では、視認性が低下を気にして
保護具の装着をためらう方もいらっしゃると聞きます。当社の反射防止フィルム モスアイタイプを
応用した医療用シールドは、医療現場においても高い評価を得ています。

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モスアイ構造とは
モスアイ構造とは 製品画像
【独自製法のモスアイ反射防止フィルム】
当社が開発製造するモスアイタイプの反射防止フィルムは、可視光の波長(380~780nm)よりも
小さな突起をフィルム上の樹脂に成形することで、蛾の眼と同様に光の反射をほぼ防ぐことを
実現しています。

モスアイ構造の形成には、アルミ板を化学処理することで多孔質の構造を自然成形する
「陽極酸化法」と呼ばれる手法が一般に用いられていますが、その方法は突起の形状や
大きさを自由に形成することが難しいという欠点があります。

それに対して当社では、ブルーレイディスクや半導体の製造に用いられる技術を応用して
モスアイ構造を形成する手法を確立しました。この製法では、まずロール状の原盤にモスアイ構造の
元となる穴(ピット)をレーザーによるリソグラフィ技術を用いて作製。次に形成された凹凸形状を
ナノインプリントと呼ばれる手法でフィルムに転写します。

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無機拡散板の機能と特長
無機拡散板の機能と特長 製品画像
【無機拡散板の原理と機能】
「マイクロレンズ」と呼ばれる極微細なレンズが多数並んだ構造をとることによって、
入ってきたレーザー光が拡散されます。こうしたミクロンオーダーのレンズが配列された構造を
「マイクロレンズアレイ」と呼びますが、当社の拡散板の特長は、一つ一つのレンズの大きさや
配置などカスタム対応が可能です。

一般的なマイクロレンズアレイは、整然と同じ大きさ、形のレンズが近距離で配置されており、
この場合、拡散した光が一定の周期で強め合う現象が発生し、輝度分布を悪化させます。

それに対してデクセリアルズでは、微細加工技術を応用して、レンズ形状や配列を任意に
設定することができ、周期的に光が重なり合うことなく、全体的に明るさが均一となる
レンズ形成を可能にしています。

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