全ての物体は光に対し、透過・吸収・散乱が行われます。その物体の透過・反射光分布を求めて解析することにより、その物体特有の様相がわかります。この特性から求められる物体表面を特徴づけているテクスチャーや質感、透過特性の研究は、付加価値の高い商品、質感のある製品をつくるために、非常に重要な基礎的研究です。目視評価のテクスチャーや質感という用語に含まれる、属性に関する言葉の意味合いは、観察する物体の光学特性によって異なり、下記のように表現されます。
●塗料関係 :肉持感、深み感、ツヤ感、光機感等
●紙・印刷関係:サメ肌感、肌触り、ちらつき感、風合い、ソフト感等
●繊維関係 :テクスチャー、心理的ツヤ感、高級感、風合い等
●毛髪関係 :ウエーブによるテクスチャー、ソフト感、ツヤ感等
●樹脂関係 :透明感、乳白感、ソフト感等