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フッ素樹脂の種類の特徴を紹介します。

最終更新日: 2024-12-11 19:02:31.0
フッ素樹脂の9種類について解説します。

フッ素樹脂の代表的な樹脂9種類一覧

■PTFE
ポリテトラフルオロエチレンや四フッ化エチレンとも呼ばれ、すべり性、非粘着性、耐薬品性、電気特性に優れる白色のフッ素樹脂です。
■FEP
PTFEの次に開発された溶融性のパーフルオロポリマーで、TFEとヘキサフルオロプロピレン(HFP)との共重合体です。
PTFEに比べ連続使用温度は劣りますが、成形加工性や非粘着性に優れています。
■PFA
PTFEと同等の耐熱性で溶融粘度を下げて開発されたフッ素樹脂です。
テトラフルオロエチレン(TFE)とパーフルオロビニルエーテル(PFVE)との共重合体です。
■ETFE
TFEとエチレンとの共重合体で、部分フッ素系になります。
非常に加工性が良い樹脂ですが、パーフルオロポリマーでないため、耐熱性、耐薬品性は上記3種に比べて低下します。

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基本情報

■ECTFE
クロロトリフルオロエチレン(CTFE)とエチレンとの共重合体です。フッ素樹脂の中では機械的強度や加工性に優れます。
ETFEに比べて、難燃性と硬さに優れています。
■PCTFE
クロロトリフルオロエチレン(CTFE)の単独重合体で透明で硬く、ガス透過性がフッ素樹脂の中で最も小さいのが特徴です。
■PVdF
フッ化ビニリデン(VdF)の単独重合体です。硬くて、フッ素樹脂のなかで最も誘電率が高く、高温では極性溶媒に溶解します。
■PVF
フッ化ビニル(VF)の単独重合体で成型が難しいため、フィルムが主用途となっています。
■TFE/PDD
非晶質フッ素樹脂で透明な樹脂です。紫外領域から赤外領域まで光透過性に優れ、低反射率、低屈折率などの光学特性を持ちます。

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用途/実績例 フッ素樹脂の特性

■非粘着性
付着性の強い粘着物に対しても離型がよく、付着しないか、または、付着しにくい性質のことです。

■撥水・撥油性
表面に水や油がついても良く弾きます。よって汚れがつきにくく簡単に洗浄できます。

■耐熱性・耐寒性
樹脂の中では耐熱性が高く、高温(260℃)に耐えます。また-260℃の低温にも耐えます。

■低摩擦性
滑りやすく低い摩擦係数をもっています。また、潤滑性に非常に優れています。

■耐薬品性
酸やアルカリ等の化学薬品に侵されたり、腐食することがほとんどありません。
被膜が薄いと被膜はおかされませんが、薬品・溶液が被膜を浸透して基材を腐食させますので、被膜を厚くして基材の腐食を防ぎます。

■電気特性
絶縁耐力(絶縁破壊の強さ)、体積抵抗率、表面抵抗率は大きく、電気絶縁性に優れます。

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