熱伝達係数は周囲の環境に依存し、さらに物質によって一意でないため、
値を決定することが困難です。
もし、計測結果を再現する熱伝達係数が同定できれば、同様の環境下の
別のモデルでも良好なシミュレーション結果を得られることが期待されます。
本事例では、汎用パラメーター最適化ソフトウェア「AMDESS」と「Nastran」を
連携させ、熱伝達係数を同定。
結果として、評価点の温度は目標の値と誤差0.3%以内で一致し、各表面の
熱伝達係数を得ることができました。
【最適化条件】
■設計変数
・各面(h1~h6)の熱伝達係数
・範囲:10.0~70.0[W/m2k]
■目的関数:各評価点において、目標温度からの誤差の2乗を最小化
=算出される計算温度を指定した目標温度に近づける
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基本情報
【事例概要】
■解析モデル
・6面に熱伝達境界を設定⇒設計パラメータは6つ
・1面あたり4点と円筒の縁4点
・計28点の表面温度を同定
■結果
・熱伝達係数を同定し、評価点の温度を実測温度にほぼ一致
・弾塑性解析における応力-ひずみ曲線なども同定可能
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